表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

ー裏ー

うわぁぁぁぁぁぁ 死ね死ね死ね!

彼は、出刃包丁を振り回している。

「死ね 死ね 死ね 死ね 死ね!」

生徒たちが倒れていく、泣きだすもの、逃げ惑うもの、もう動かなくなってしまったもの、様々いた。「俺の前から子供は消えろ。子供はいらねえーんだよ!」そう叫び、包丁を振り回している 彼の子供がいるのに、


「抹茶アイスって美味しいよね。」

彼女はそう言った。

「抹茶はアイスは美味しくないよ。」

彼はそう言った。

「そんなことないもん。一番美味しい!」

私はその光景を見守っていた。

私はアスタロト。悪魔だ。悪魔と言われても何もわからないだろう。悪魔は人間に悪いことをするというが、こいつがこんなおかしな奴になったのは、俺のせいではない。

こいつはそもそも頭がおかしいのさ。


真実ってなに?


私は今こいつに取り憑いている。こいつは面白い奴だからな。マジウケるわ。って現代では言うんだったかな。悪魔といっても、やることは、お互いにメリットデメリットがある関係だ。

俺という存在は誰かに取り憑くことによって生きることができる。取り憑いたそいつの魂を少しずつ吸収することが俺のエネルギー源だ。その分そいつに特殊能力与える。

まさに御恩と奉公やな。 これであってるんだっけ。日本語はまだ勉強中でござる。

なんかおかしいが、大目に見てくれ。


こいつについてきて面白いことしかない。

本当にな。


こいつは村瀬秀一というやつを調査するらしい。というか調査する意味ないだろ。

だってこいつの父親は、村瀬秀一だ。

しかも今の状態では、こいつは俺のことを知らない。理解していない。そんな状態だ。

こいつは、、、と、そろそろ抹茶アイスを食べ終えたらしい。

そして木野山に向かうようだ。その前に毎度毎度の恒例だ。抹茶アイスの店のトイレに入るんだよな。

もちろん女子トイレな。な。

そこで吐くんだよな。こいつ、なんで抹茶アイス食うんだろうな。バカじゃね?

そして木野山に向かいはじめた。歩きづらそうだよな。内股で歩かなきゃ良いのに。

住宅街に入って様々な家のインターホンを押しまくり始めた。藍崎中学校の生徒が多いようだがな。とある家だけ入れてくれたようだ。ふっふははははははははは、皮肉だな。

こいつのこと分からないなんてな。

ここの家には、とある家族写真が飾ってあるようだが、こいつは、気づいているんかね。

気づいているようだ。こいつナイフ持ってるし、単なる演技かよ。騙されたぜ。こいつは

お母さんぐらいの歳の女という奴を刺した。一回じゃないぞ。メッタメタにな。爽快だよ。本当に滑稽だ。面白い。面白い!面白い!!こいつ自分の母親を殺してさ!「やっぱり面白いよ! お前!」「そうだろ。」そしてこいつは振り向いた。「やっぱりお前気づいてたのかよ。びっくりするな。、、村瀬勇太でござるか?」

「その名前はやめろ。俺は、私は、武田宇都美なんだから。」


村瀬勇太というか武田宇都美は、自分の家のイスに座った。

メッタメッタにされた母親を放置してな。

そして俺との会話になった。「お前と出会ったのいつだったけな。」「そんなこと覚えてるだろ。お前が一番。」「死ねよ、お前。」

「なんでだよ。 お前。お前が、死にたいって思った時に救ってもらったやつがいたよな。

懐かしいな〜 ハハハハハは」

こいつは立ち上がって、俺にナイフを突き刺そうとした。まあ 刺さらないがな。

「黙れ、マジで黙れ。」「ふふふ、懐かしもうぜ。昔を、、」


藍崎高校2年3組 村瀬勇太の物語

俺はクラスの中で陰キャだ。何も取り柄がない。頭も悪く、運動神経も悪い、性格も悪い

ブサイク。そんな男のようだ。父親にも言われた。クラスの奴らにも言われた。俺はなんのために生きてるのだろうか。どんな奴にも認められない。そんな俺がなぜ生きてるのだろうか。幸い、俺はいじめられていない。いじめられてるのは尾鏡晋太郎だ。こいつは太ってて、勉強もできない、運動神経も悪い、性格も悪い、ブサイク、だからいじめられてる。そんな日常でよかった。良かったのに。

朝、教室に入ると、自分のイスに画鋲が、接着剤で貼り付けられていた。「マジかよ」

「うぜーんだよ」「死ねよ。」「お前まじで消えろ」教科書を捨てられた。机にはマジックで、死ね 消えろ ゴミカスと書かれた。

制服だって切り刻まれた。自転車のタイヤもパンクさせられて、俺のカバンの中には、他の奴が盗んだ、商品がぶち込まれてて、そのカバンを、持ってると密告された。「俺はやってない!」と叫んだが、誰も俺を助けてくれなかった。そして冤罪で、警察に捕まった。母親は、そんな俺の迎えに来てくれた。優しい声で、「何も悪くないのよ。」と言ってくれた。しかし、万引きをしていないという俺の言葉は、聞き入れてくれなかった。

そして、不登校になった。一時期は、、、な。


家にいると父親がいた。今の父親は優しい父親じゃなかった。あんなに、優しくて、強い。小さい工務店の社長の父親だった。なのに、従業員に、騙されて金を盗まれた。金だけではなかった。新しい取引先に、契約するための、契約金1000万円と言われて騙されたのだ。

1000万円なんて大きい金額だが、ガソリンスタンドの大手の君野石油の建設物を建設できるのは、大きい利益になるはずだった。しかし、君野石油と関係があるという植野誠に騙されてしまったのだった。

そして、工務店はそれを機に、赤字経営になり、倒産した。母親は、父親の代わりに、元々働いていた、保育所の仕事に就き直した。そしてなんとか、一軒家という財産を持ちながらも、なんとか生活することが出来た。しかし、父親は、酒を飲みまくってタバコを吸ってギャンブルをして、そんな生活をしていた。そして、DVをするようになった。

母親にも俺にも、父親は、不登校になった俺に暴力を振るようになった。痛くて痛くて、どうしようもなかった。こんな酒臭い親父に殴られるのも、嫌だったから、1ヶ月、家に閉じこもっていたが、それ以上は、家に閉じこもることもできなかった。そして学校に戻っても、いじめられた。俺はなんのために生きてるのだろうか。もう生きている意味なんて本当にない。もう俺は死ぬしかないんだろうな。


俺は、今、学校の屋上にいる。そして

飛び降りることにした。

「もう終わりだ。これで終わりに、、」


「待って、、、」とある女子に話しかけられた。その女子が、武田宇都美だった。


作者のしらかみです。

拙い文章をまたお読みくださりありがとうございます。読んでくださることが、本当に感謝です。

次でシークレットデイの話は完結になります。

なぜ村瀬勇太は、悪魔に取り憑かれることになったのか。なぜ村瀬勇太が武田宇都美になったのか。全てわかりますのでご期待ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ