《真っ赤な愛》&《涙と雨と嘘》&《絶望という名の》&《ケモノミチと告白》
短すぎる詩(?)が四つ。悲しいです。
《真っ赤な愛》
あんたの帰りが遅くても
急な任務が入っても
オレは
文句言わなかったよな。
だからさ
今だけ
オレの我が儘を
聞いてくれよ。
愛してるから
死ぬな。
嘘でもいいから
肯いてくれ。
お願いだから。
(血糊がついたその唇は真実しか語れなかった。)
《涙と雨と嘘》
この涙は
君のせいなのに
私は
うそをついた。
泣いてなんかいない。
雨が
降っているから
そう見えるだけよ。
雨は
しとしと
涙は
ぽろぽろ
どうやっても
君の前では
誤魔化せない
私の思い。
雨は
私を
冷たく
染めてゆく。
(思いは止まることを知らない。涙とは違って。)
《絶望という名の》
彼を
愛してしまった。
けれども
彼は
旅へ出てしまった。
目的地は
絶望という名の死。
私は
泣いた。
闇の先にある
光を見つけて。
それは
銀色に輝く
絶望という名の愛。
もう
誰にも
とめることはできない。
死と
愛と
それらを
きれいに
足して2で割ると
絶望に。
(君が逝ってからおかしくなってしまったようだ。愛と死が隣合わせなんて)
《ケモノミチと告白》
なあ。
ん?
オレ、決めた。
何を?
獣になるって。
そうか。
だからさ
だから?
お前も獣になれよ。
分かった。
お前と一緒だと危険な感じで心地良いんだ。
そうか。私もだ。
うん。
(告白なんて、人それぞれ。)
自分に嘘が吐けなくなるのが愛かもしれません。獣になっても君といたいほど、想ってる。