《手紙と返信》&《傘の中で君を》
微糖です。
《手紙と返信》
愛せなくてごめんね
まだ僕は未熟なんだ
言い訳みたいだけど
愛せないんだ
でもね
君のこと
好きだよ
大好きだよ
愛せるまで
もう少しだけ
待ってくれないか
時が過ぎて
心が大人になれば
きっと
愛せるから
それまで
待ってくれないか
貴方を
愛していますよ
貴方の
私への感情は
愛じゃないけれど
私は
愛しています
きっと
愛してくれることを信じて
生きていこうと思います
貴方が大きくなって
愛をくれる日まで
そして、その日からも
貴方を
愛します
(二人は一人。)《傘の中で君を》
帰り道に
突然雨が降ってきた。
前を歩く
君は
傘を持っていなかった。
だから
2人で一緒に
傘を差して歩いた。
ただ
同じ傘の中にいるだけ。
それだけのことなのに
体が熱い。
君と少しだけ
近付けたような
そんな気がして
嬉しかった。
もうすぐ
あの曲がり角が
やってくる。
君は左に
私は右にわかれる。そのことを思うと
急激に
寒くなって
なんだか空っぽに
なったみたい。
次々と落ちる
小さな水滴の間に
もう少し大きくて
冷たい涙を
紛れさせた。
君の背中は
小さく歪んで
消えていった。
(雨音に私の叫びはかき消された。聞こえたのは一粒の涙が落ちる音だけ。)
またまたやってしまいました…一行空かなかったです(゜_゜)すいませんです!