表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

《お願いがあるんだ》&《芽生えの季節》

日々思ったことを詩としてかきました。【ほんのちょっぴり腐の香りが漂っています。お気をつけください。】

《お願いがあるんだ》


お願いがあるんだ


君に。


僕のことを


嫌いになってくれないか


どうしても


嫌いになってほしいんだ


君の笑顔が眩しすぎて


君の声が心地良くて


僕は壊れてしまいそうなんだ


君が好きだから。


たまらなく好き。


でも駄目なんだよ


僕はずるいから。


僕は君が思っているほど綺麗じゃないから。


君を傷つけてしまうかもしれない。そんなことになるくらいなら


いっそ何処かに行ってしまいたい。


でも僕はずるい。


だから


だから


嫌いになってくれないか


そして


ずるい僕の願いを


もう一つだけ


聞いてくれないか?


ほんの少しでいいから


覚えていてほしい。


僕は


君を


愛し続ける。


今迄と


同じように。


だから


だから


嫌いになってくれないか《芽生えの季節》


もうすぐあの季節がやってくる。


命芽吹く春が、


出逢いと別れの春が、


甘く悲しい想い出とともに。




春は年に一度だけやってくる。


厳しい冬を越え、希望に満ちた春がやってくる。


そのあと、


夏がきて


秋がきて


冬がくる。


そしてまた春がくる。


でも、あの人は戻ってこない。


どんなに待ちわびても戻ってこない。オレとあの人の間に


大きくて


高くて


何も通さない壁が在るのだろうか。


だから


あの人はこっちに来れないのか。


それとも、


オレがそっちに行けば


会えるのだろうか。


でも、きっと


オレが死んだら


あの人と同じ場所には行けないだろうな。


美しすぎるから


オレが触れてはいけないほどに。


もう


触れることも


何もできないけれど。




大好きで


大嫌いな


春がくる度に


思う。


いつか


あの人との想い出が


桜が散るように


消えてしまうのではないか。


そして


消えてしまったことすら


忘れてしまうのではないか、と。


でも


一つだけ誓おう。


「先生、好きです。」


もしも


貴方が


生きていたなら。


毎日


毎日


言い続けただろう。


しかし


それは


叶わない。


もうすぐあの季節がやってくる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ