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30歳の異世界秘密基地  作者: 康成
1/10

プロローグ ①

 多田ただ 育慈いくじ30歳独身のサラリーマンだ。

 

 今日も軽くサービス残業を3時間ほどこなし、岐路の電車に乗っている。

 遅めの帰宅の利点は帰宅ラッシュに撒きこまれなく、座って帰れることだろう。

 電車内には、飲み会の帰りだろうが、上司っぽいヒトが、明らかな新人に、期待しているよ。ぜひ、わが社を変えるような人材になるに違いない。などと声をかけている。

 アルコールの影響だろうか。満更でもない様子ではいっ!と元気よく答える新人に、多田は昔の自分をみているような感慨をいだいた。


 地元の工業高校を卒業後、地元の工場で働いている。


 多田も最初は野望に燃えていた。


 知識を増やし、世界を変えるような発明を!


 自分のアイデアでどんどん会社に影響を与えていこう!


 という、会社に、社会に対する希望を持っていた時代。


 しかし、現実はそんなに甘くはなかった。

 営業に、開発、デバック処理に、客先からのクレーム、日々の仕事に追われる毎日、


 またアイデアを持っていても、会社は組織だ、上を通すある程度のコネがなければ、改革するどころか疎まれたり、握りつぶされたりすることなどザラだ。


 そんな日々が十年も続けば、いつしか、当初いただいていた野望や願望は消えてなり、


 仕事も生活も作業のようなものになっていた。

 

 朝おきて、歯を磨いて顔を洗って会社にいき、仕事して上司や客先に頭を下げて、

飯を食って、風呂に入って、眠り朝を迎える。


 そんな日々が少なくても、後30年以上続くのか、


 そんな思いを抱きながら、いつの間に着いたいたアパートの部屋の鍵をあげ、ドアノブをまわす。


 左手にキッチン、置くには6畳一間の1DKの布団が敷き放しになっている部屋が、


 ―-―-―-―-あるはずだった。


 上下左右も分からなくなるような真っ白い空間、

 

 思わず「へっ」という素っ頓狂な声がでてします。


 そんな空間に突如として、マイクで拡声した声が響く


 「おっけぃいいいいいいいいいいいいい。今回の神隠し人は、きっみぃだぁあああああああああああああ、さぁ目の前のろぉおおおおおおおおるぅううううをまわして、わぁたぁーしたちぃいいい、神々の能力を授けよう。さぁああああああ、何が出るかな?さぁ、レッツゴォ!」


 特に何も起こらない。無味乾燥の日々が続くそう思われた多田ただ 育慈いくじのつまらないと思う人生は、この瞬間に一変した。

初作品、初投稿になります。

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

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