とある叙事詩の断片~終わりのハジマリ~
初投稿。こんな感じで良いのかな…
続きとか思いついた方は、ご自由に書いてください。
自分は書き上げる自信ありません。
それは、果て無き希望への旅立ち。
それは、尽き無い絶望への旅立ち。
始まりは終わり、終わりは始まり。
千年王国物語の、始まり、始まり。
最後の冬がやってくる。
終わりの見えない冬がやってくる。
木々は枯れ、水は凍る。
あらゆる蛇と蛙が長い眠りに就く。
彼等はもう目覚めない。
最後の夜がやってくる。
終わりの見えない夜がやってくる。
星々は落ち、月は沈む。
あらゆる鳥と獣が長い眠りに就く。
彼等はもう目覚めない。
最後に残ったのは人間達。
飢えに苦しみ、寒さに震える弱き者達。
食べ物を奪い、火種を奪う強欲な者達。
弱きを救い、奪う者を滅ぼす偽善者達。
誰も彼も、終わりと戦おうとはしない。
誰だって、自分の身が一番大事だから。
けれど、一人の少女は、家族を守るために旅立った。
けれど、一人の少年は、少女を守るために旅立った。
けれど、一人の騎士は、故郷を救うために旅立った。
けれど、一人の司祭は、人々を救うために旅立った。
これは、旅立つ者達の、世界を救うための戦いの物語。
これは、終わりを望む、終端の王の最後の戦いの物語。
千年の間繁栄する、千年王国のハジマリの戦いの物語。
さあ、世界のオワリを、物語のハジマリを、始めよう。