快楽-苦痛
これは、事実をもとにしたお話です。
これを見て、病気のことをもう一度考えてほしい
という思いで書きました。
人はなぜ、快楽だけでは生きていけないのか。
障害者である私、大久保瑞、十四歳はその意味を考えてみた。
私は九歳の時、急性骨髄性白血病に掛かった。原因も分からず。
治ることも無く、ただただ進行していくばかり。
それとともに私の周りにいた友人も離れていった。
私は一人っ子。母は事故、父は、私と同じ白血病で亡くなった。
もう私には何も無くて、孤独に病気と向き合っていた。
今も、毎日のように高熱と吐き気と...戦っている。
そして、もう駄目かと思っていたとき、考えてみた。
「なぜ、人は快楽だけで生きていけないのか?」
人は誕生してから永眠するまで、一度や二度は病気に掛かるものだろう。
だからこそ病気の私が考えてみる。
神様は、分かっているのか。
人は快楽だけじゃ生きていけないって。
人生で苦しいことを経験しなさいって、
すると、後に必ず幸福が還ってくるから。って。