千年後の合い言葉
掲載日:2025/12/01
「開けゴマ」で有名なアラビアンナイトのアリババ。
元は貧乏人だったアリババも盗賊たちの隠していた財宝を手に入れたことで国一番の大金持ちとなっていた。
人々はその幸運と順風満帆の人生を羨んだがそんなアリババにも悩みがあった。
働き者だった自分と違い金持ちの家に生まれた孫たちは遊び人ばかり。
これではいくら莫大な財産があってもすぐに使い果たしてしまうだろう。
百年とかからずに子孫はまた貧乏人に逆戻りだ。
何とか末永く一族に富を残す方法はないものか。
財宝部屋で知恵を絞っていたアリババは視線の先に魔法のランプを見つけると妙案を閃いた。
アリババはランプをこすって中から魔神を呼び出すとこう命じた。
「手持ちの財宝の半分を預かってもらいたい。
そして千年後の私の子孫が「開けゴマ」と合い言葉を告げたらそれを渡して欲しい」
ランプの魔神は困った顔をする。
「ご主人様それは無理です」
驚いたアリババが聞き返す。
「どうしてだ。3つの願いはまだ残っているはずだろう」
魔神はさらりと理由を告げた。
「開けゴマは千年後の合い言葉としてあまりに短く単純すぎます。
携帯電話による二段階認証を行った上でパスワードは半角英数字で大文字、小文字、数字を組み合わせた15文字以上のランダムなものをご使用下さい」




