いじめられていた人のつぶやき
世界で1番強い心を持っている人びとの1人。
私は世界で1番強い心を持っていると思う。
私は、4度いじめられたことがあって、
親が出て行きかけて、
恋人に無視され、連絡が取れなくなった。
私は好い人間ではないのかもしれない。
でも、世間一般的には優れた人間である。
小学校の頃から成績優秀、スポーツ・音楽など様々なことをして、
中学校の頃には生徒会長を務め、成績は3年間オール5だった。
県下一の進学校に進学し、
高校の頃には、勉強に努めながら運動部を3年間続けた。
大学は地元の国公立大学に進学し、今も実家から通っている。
私は人間的に欠落していないと思う。
友だちもいて、明るく、元気で、前向きで。
真面目で、他人思いの良い人間であると思う。
でも、私は無視され、いじめられた。
私は、特に中学校3年生の時に死にたくなるようなイジメにあった。
それはとても15の私には耐えられるものではなかった。
でも、幸運にも、自分に背負っているものが大きすぎて、
なんとか生きた。
あれから5年も経つのに、未だに思い出すと涙が出る。
あんなにも辛い毎日はなかったと思う。
中学校の時が幸せだったという人は少ないのかもしれないが
あの時のことは、
自分の記憶から無くそうと無くそうとしてきて、
少し覚えていることである。
自分がなぜ5年も経ってこんなに苦しんでいるのかと言えば、
もうすぐ成人式があるからである。
成人式は中学校の同級生が集まるので、
私はさっぱり出たくないのだが、
母親に成人式の振袖を買ってもらったり
さらに自分は当時の生徒会長であったりするので
休むことが難しいのである。
本当は誰にも会いたくないけれど。
いじめられたのある人は、
世の中に5万といるのかもしれない。
私の場合、
隣の席の男子が、なんともひどい人であった。
自分で何が悪かったのか分からない。
いじめる理由なんてほとんどが、道理に適っていないと思うけれど。
毎日毎日、死ねと言われ、ブスと言われ、ウザいと言われた。
机を離され、まったく口をきいてくれなかった。
班の中で私が話そうとすると、途端に邪魔をして、
私は他の人ともどんどん話せなくなった。
給食も形だけ6人の席をくっつけていたが、
私は一人で食べていた。
誰1人助けてくれなかった。
さらに私はその時生徒会長で、
さらには、オール5をとり続けるヤバい奴であったのだ。
誰も私に近づかなかった。
私は毎日仕事をした。
生徒会長としての役割を果たして、成績優秀者として勉強に取り組んだ。
情けないと思った。
いじめられている生徒会長なんて、恥ずかしいと思った。
私には、移動教室をともにしてくれる女の子と、
同じ部活のチームメイトがクラスメイトであったが、
その子たちといつ話せなくなるのか、
毎日毎日不安であった。
毎日毎日死ねと言われていると、
感覚的におかしくなるのだが、
その時すでに私は同じ部活の他のチームメイトから
約7ヶ月に及ぶ無視をされており、
親や先生に迷惑をかけまい、
自分がちゃんとしている、
そんなことを守るために、
死んだ顔で笑って生きていた。
一度でもいじめられたことのある人間は、
人間関係の築き方が奇妙になる。
私は高校で素晴らしい人たちと出会うことで
少しは落ち着くことができたが、
1人になるとどうしても思い出してしまう。
もしも許されるのなら、
もしも認められるのなら、
マンガやドラマの世界のような
たった1人のヒロインを
かわいい、好きだ、愛していると
心から想い、体現してくれるような
そんな友人や恋人に、出会ってみたい。