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帆船の入手法と就寝

「帆船な、正攻法で買えれば良いのだがな。助介よ、上様の方で帆船を作るか購入の動きはあるか?」

「しかとわかりませんが、聞いてござらん」


「そうか、以前打診した時もどこの国も売り惜しんでたでな。

ほれ、鉄砲の例があるじゃろ、エウロパ人からすると少し売るといつの間にか日本が大量生産してると見える」

「そうじゃの」


「そこでじゃ、今は秋、台風の季節じゃろ?

台風の最中さなか、港に避難しとる帆船に船員全員が残るとも思えまい。でボロい船の底に穴が開いて沈んでも、不思議でもあるまいよ」

「そうか、船員のおらんボロ船なら被害も少ないの」


「であろう、で空荷ならなお良いな。

あちらにしたら引き上げるも難儀だし、価値もないしの。そこでこちらが色を付けて買おうと言えば乗ると思わんか?」

「そうじゃな、何年か後に日本産の帆船が

たくさんあっても文句も付けづらかろうしな」


「そうじゃ、後腐れ無いのが一番じゃ。

で助介よ、早速じゃが素潜りの出来る忍びはおらんかの?」

「何人か心当たりはござる」


「台風の中、船の底まで潜って、気づかれぬように穴を開けるのじゃぞ」

「水の中では身体の動きが重くなります故、素早く出来る方策を考えまする」


「和船より遥かに頑丈じゃからな。

それも含めて頼むぞ。あと穴は自然に開いたようにな。

それと早速、堺の港を監視して丁度良い船を見繕うのと、満潮と干潮の時間の記録じゃな」

あとは、と言って手紙に必要なものを

書き付けて渡す。


「ハッ、上様にも確認して準備いたします」



・・・

「船はなんとかなるかもな、あとは……」

「信盛殿よ、、、お主は元気じゃな。

ワシはもう眠くなってきたぞ」


「そうじゃな、大分余も更けたしな。続きは明日にするか」

「そうしよう」

と言って林殿は奥に引っ込んで衣類を持って戻ってきた。


「綿は無いがの、無いよりはマシじゃろ」

そう言って着物を渡す。

「すまんな、泊まらせてもらう」

衣類を被って言う。


「助介や配下はどうする?何人か護衛で入るか?」

「では2人入らせてもらうでござる」

紙束を脇に挟んだ男が入る。書記だろうか。

もう一人は刀を挿している。護衛だろう。


「外に警戒を2人残して他は近くの家に

戻しまする」

「そうか、よろしく頼む。」

着物を渡しながら林殿は灯台の明かりを

吹き消す


みなで囲炉裏を囲むように横になる。

あとなにが残ってたかのう?

国の枠組みと外国への対処か、、、

段々と眠りへと落ちていく。

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