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Solved/Unsolved : 2【挿絵あり】

※第2章は今後に向けての伏線をたくさん隠して来たので、用語や謎の説明が大ボリュームになってしまいました。ストーリーをより深く楽しんでいただくため作ったので、読んでいただかずとも今後のストーリーを楽しむのに支障はありません。


第2章「偽神暗鬼」編がようやく終了しました!!

あとがきとして、今回も「Solved/Unsolved(解決済か未解決か)」を作成しました!


第2章では『BLACK MOON』の世界が更に深く掘られ、第1章ではあまり詳しく語られていなかった黒魔術(グリモア)についての情報も徐々に増えて来ました。


既に明らかになっている、解決していることを【Solved】


まだ明らかになっていない、解決していない謎(現時点で言及出来る範囲で紹介)を【Unsolved】


としてここにまとめます。これは著者自身が謎を整理するため、そして読者の皆さんが「あれ?これってどうなったんだっけ?この言葉って何だっけ?」となった時に確認していただくためのものです。


また、【Solved】ではキャラクターの本編では触れていない、今後語ることもあまりないであろう過去等も説明します。


また、最後には【Geography】として第2章で登場した、もしくは名前だけが登場した地名と概要を紹介しています。


改稿(7/4)

【Solved】

挿絵(By みてみん)


召喚(サモン)


 黒魔術(グリモア)の1種。物質や生物を自身のもとへ召喚(サモン)する力。黒魔術(グリモア)において、最も簡単でコストの低いものとされている。主に魔法陣を使って召喚を行い、多くの場合は魔獣召喚に利用される。ちなみにディア・サモナーはこれを利用したものである。


獣化(キメラ)


 黒魔術(グリモア)の1種。文字通り、身体の一部や全身を獣化する力。第29話「3人の黒魔術士」で登場したリミア連邦軍のベスは、この能力で両腕を蛇に変化させた。この他にも、オズの世界には様々な獣に変化する者たちがいる。召喚(サモン)の次に簡単でコストが低い黒魔術(グリモア)


超化(バイス)


 黒魔術(グリモア)の1種。人間の身体能力を飛躍させる力。悪魔との契約のレベルによって使える力が変化する。単純に力を強化したり、身体を動かす速度を上げたり、その他にも五感それぞれの能力を上昇させることが可能。レイリーの黒魔術(グリモア)もこれに該当する。黒魔術(グリモア)の中で中程度の難易度とされるもの。


自然(ナトレ)


 黒魔術(グリモア)の1種。炎や水、風や雷など自然のものを故意的に発生させる力。魔法と言われて誰もが最初に思い浮かべるのはこれだろう。ベルの使うアローシャの業火はまさに自然(ナトレ)黒魔術(グリモア)である。コストと難易度が高く、高等 黒魔術(グリモア)とされている。獣化(キメラ)超化(バイス)に比べて種類が多く、黒魔術(グリモア)の研究機関ですらその全てを把握していない。


幻想(レグロ)


 黒魔術(グリモア)の1種。対象者に幻影を見せたり、精神を攻撃したり、操ったりする力。現時点で幻想(レグロ)を使う黒魔術士(グリゴリ)はライリーのみ。自然(ナトレ)よりも難易度の高い黒魔術(グリモア)とされ、その習得は困難を極める。


治癒(アマリア)


 黒魔術(グリモア)の1種。傷や病を治す力。難易度が高いわけではないが、多くのエネルギーを消費する黒魔術(グリモア)。簡単でありながら難しい黒魔術(グリモア)である。治癒(アマリア)専門の黒魔術士(グリゴリ)になるには、潜在的に秘めた魔力エネルギーの多さが必須となる。魔力の源はオーブにある。


・呪い


 「眠りの呪い」、「血の呪い」。オズの世界には様々な呪いが存在する。人間が悪魔から黒魔術(グリモア)を得るために払う代償の事を指すことが多い。しかし、その呪いは必ずしも契約者本人に掛けられるわけではなく、黒魔術(グリモア)を得るために他人に呪いを掛ける場合もある。また、単に恨みから人間同士が呪いをかけることもある。いずれにしても、呪いには悪魔が関わっていることがほとんど。


・メア


 別名ナイトメア。眠りを司る悪魔。人を眠らせて悪夢を見せる悪魔であり、よく人間が呪いの契約を行う対象。


・ルナト教


 遥か昔から存在する宗教。夜の闇を照らす月を、神として信仰するもの。世界中の人間が信じていて、それはもはや一般常識となっており、多くの物事がこの教えに影響を受けている。ルナト教にとって月は絶対的な神であり、その姿が消えるブラック・ムーンを人々は恐れている。


・教皇


 本名コーネリア・マグダス・ジョカルト。生まれた時期は定かではないが、数百年生きている模様。ルナト教とは、当初コーネリアが永遠の命を得るためにでっち上げた宗教。教皇は悪魔アスタロトと契約を行い、まずオーブを取り込んで寿命に変える力を得た。


 それからルナト教の隆盛と共に大量のオーブを手に入れるようになった教皇は、オーブを取り出す力、リヴィーラ(変身を解くなど、敵の本来の姿を明らかにする力)、洗脳、テレキネシス、毒の力を得た。エミリアと結婚しようとしていたが、最終的にそれは無神論者たちに阻止される。月の塔の戦いで、覚醒したアローシャに焼き殺された。


・アスタロト


 月の女神とも呼ばれる悪魔。アローシャ、ベルゼバブに並ぶ強力な悪魔であり、超化(バイス)~幻想(レグロ)まで多彩な黒魔術(グリモア)を使用するようだ。その姿を見せたことはまだないが、現在もルナト教の信仰の対象として君臨している。


月衛隊(ルナ・ガード)


 教皇の身辺警護のために組織された部隊。教皇の身を守るだけでなく、教皇から受けた命令を忠実に実行する僕。 ベンジャミン・カシリをリーダーとし、多くの黒魔術士(グリゴリ)が所属しているが、そのほとんどは召喚(サモン)しか出来ない召喚士(サモナー)月衛隊(ルナ・ガード)は、普段その姿を公に見せることはほとんどない。月衛隊(ルナ・ガード)が公の場に出る時は蛇の仮面をつける。


・ベンジャミン・カシリ


 月衛隊(ルナ・ガード)隊長。(名前の由来は弁慶。弁慶→BK→Benjamin Kasiri) 黒魔術(グリモア)を使わずして、黒魔術士(グリゴリ)に負けない実力を誇る。剣で斬り付けられても、銃で撃たれても、まるで何も攻撃を喰らっていなかったかのように立ち上がる。


 ベルの炎の黒魔術(グリモア)さえも物ともせず、ベルを死の淵に追い詰めた。彼の過去を知る者は少ないが、どうやら肉親が関わっているようだ。


 黒魔術(グリモア)に頼って戦場に赴き、呆気なく命を落としてしまった肉親がベンジャミンの意識を変えた。黒魔術(グリモア)に頼らないと誓いを立てたベンジャミンは、己の肉体を限界まで鍛え上げ、そして黒魔術(グリモア)なしで使える武器の製造に尽力した。


 そんな彼が苦労の末に作り出したのがネック・イーター。ネック・イーターは二股に刃が分かれる特殊な武器であり、ベンジャミンは処刑にこれを用いる。


・レイリー


 ルナトの町で、バーバラらと共に教皇への反乱のタイミングを伺っている黒魔術士(グリゴリ)。その見た目から、白の黒魔術士(グリゴリ)と呼ばれることも。超化(バイス)黒魔術士(グリゴリ)であり、その小さな身体からは想像出来ないほど強力なパンチを繰り出す。


 ベルと行動を共にし、次第に打ち解けて行く彼女だが、正体を隠していた。彼女の正体は吸血鬼(ヴァンパイア)。謎の吸血鬼(ヴァンパイア)はレイリー、エミリア、バートの3人だったが、その親玉はレイリー。


 彼女がオリジナルの吸血鬼(ヴァンパイア)であり、エミリアとバートはそのコピー。彼女は血の呪いを背負うことで超化(バイス)黒魔術(グリモア)を2種類手に入れ、ベルと戦うまでその能力を隠していた。そして月衛隊(ルナ・ガード)の戦士と言う顔も持ち合わせていた。彼女は死ぬまでルナト教と教皇にその身を捧げて来た。


 レイリーは死んでから、ルナト教と教皇を信じて来たことを強く後悔し、ゴーストとなった後、窮地に陥ったベルを救う。レイリーの背負っていた血の呪いはライリーの血液によって解かれた。吸血鬼(ヴァンパイア)となってしまったエミリアとバートも、同時に普通の人間に戻ることとなる。


・月の塔の戦い


 月の塔で繰り広げられた月衛隊(ルナ・ガード)VS無神論者の戦い。一時は無神論者の同志たちが押されていたが、ベルがアローシャを覚醒させたことによって教皇を殺害。実質決着はついていなかったが、親玉を殺された月衛隊(ルナ・ガード)が敗北したと言っていいだろう。


・ライリー


 レイリーの双子の姉。レイリーは実の親から捨てられたのだが、ライリーはその前に実の親から売り飛ばされていた。売り飛ばされた先は月衛隊(ルナ・ガード)。居場所を失ったライリーは月衛隊(ルナ・ガード)という新たな家族を見つけた。


 そして彼女は月の女神アスタロトとの契約を行うのだが、新しく掴んだこの繋がりを断たれたくないと強く願ったライリーは、“心眼”という幻想(レグロ)黒魔術(グリモア)を手に入れた。新しい家族である教皇の命を奪ったベルに対し、復讐を目論む。目の合った者の動きを完全に止めてしまう黒魔術(グリモア)を前にベルは絶体絶命に追いやられるが、突如現れたレイリーのゴーストに救われる。最終的にライリーは、レイリーに血の呪いの精算のために殺された。


・バーバラ・ハワード


 ルナトの町にあるLady Barbara’s Diner(バーバラ婦人の食堂)を切り盛りする婦人。肝の座った、仲間を大切にする力強い女性。実はあのロック・ハワード (豪炎のロック)の実母である。彼女はもともとアドフォードに夫婦で住んでいたが、夫について行く形でルナトに移り住んだ。


 ルナト教に傾倒していた夫を亡くしたことにより、彼女はルナト教とそれを興した教皇を憎むようになる。そして密かに無神論者の同志を集めて、反乱の機会を狙っていた。そんな時同志の1人であったエミリアに、教皇が求婚する。それが教皇への反撃の好機と考えた彼女は同志の黒魔術士(グリゴリ)レイリーと、たまたま現れた黒魔術士(グリゴリ)ベルを使い、反乱作戦を実行する。最後の戦いの最中、彼女はベンジャミンにより左脚を切断され、車椅子生活を余儀なくされる。現在はブレスリバーへ逃亡中。


・エミリア・ランバート


 教皇から半ば強制的に、結婚式へ花嫁として出席することを求められていた美しい少女。実は彼女は第1章にも登場した伝説的船長ウィリアム・ランバートの実娘である。彼女は父親から大切に育てられ、おしとやかでお嬢様のような女性へと成長した。


 もともとウィリアム・ランバートも彼女と一緒にルナトで生活していたのだが、彼はブレスリバーの海で仕事をしており、ルナトへ帰って来ることは少ない。エミリアは異性へのボディタッチや、他人を褒めることが多い。バートに密かに想いを寄せているが、その紛らわしい性格のためにバート自身はそれに気づいていない。吸血鬼(ヴァンパイア)となってしまったレイリーを思うが故、エミリアは自身が吸血鬼(ヴァンパイア)となる道を選んだ。


・ミラージュ


 月衛隊(ルナ・ガード)召喚士(サモナー)が呼び寄せる魔獣の中でも、最も強力な部類とされる魔獣。本来はバクのような姿をしているが、普段は霧状に姿を変化させている。一見すると広がる霧にしか見えないため、気付かれずに敵を体内に誘き寄せることが可能。また、体内に侵入した敵には幻を見せることが出来る。敵の記憶を利用して、そこにいるはずのない幻を作り出すことから、蜃気楼(ミラージュ)と呼ばれている。


・ジム・コリー


 ベルやレイリーと共に月衛隊(ルナ・ガード)入隊試験“ビースト・ロード”を受験した。その後見事合格し、月衛隊(ルナ・ガード)の一員に。彼の黒魔術(グリモア)回避(アボイダンス)回避(アボイダンス)超化(バイス)黒魔術(グリモア)であり、基本的に自分に迫るものほぼ全てを回避する力がある。そのため回避(アボイダンス)を使う黒魔術士(グリゴリ)に攻撃を当てるのは至難の業。充満した煙や毒ガスや、津波等回避しようのないものであれば、回避(アボイダンス)を使う黒魔術士(グリゴリ)にもダメージを与えることが出来る。


・星屑の泉


 セルトリア王国とリミア連邦を繋ぐアムニス砂漠にあるとされるオアシス。その存在は実しやかに囁かれているが、ベルは実際に1度星屑の泉を訪れたことがある。


 星屑の泉には、星空の雫のみで構成された小さな泉が存在する。全ての傷を癒す夢のような星空の雫は、世界中の人々が欲してやまないもの。それ故、世界中の人々が星屑の泉を血眼で探しているが、星屑の泉を探そうとする者に、その場所を訪れることは実質不可能。人間の場合、空っぽの存在=記憶を失った者にしか訪れることが出来ないため、欲に(まみ)れた人間が星空の雫を入手することは不可能に近い。星屑の泉には、ブルーセと名乗る人物ただ1人が住んでいる。


・ヴァルダーザの大火


 リミア連邦のヴァルダーザと言う町で11年前に起きた凄惨な事件。(ちなみに、ヴァルダーザの元ネタはダルヴァザ。ダルヴァザはトルクメニスタンにある天然ガスが絶え間なく燃え続ける場所で、地獄の門とも呼ばれています。)


  アローシャに身体を奪われた直後のベルが暴走し、リオルグに程近いヴァルダーザに火を放った。地獄の業火とも呼ばれるアローシャの炎は人間の消火活動では消えることなく、今もなおヴァルダーザの炎は燃え続けている。11年前の当時ヴァルダーザで生活していた人間の命はほとんど奪われてしまったが、わずかながらこの地獄の門を抜け出した者も存在した。


・ガラン・ドレイク


 リミア連邦ヴァルダーザ出身の盗賊。11年前までヴァルダーザで平和に暮らしていたが、暴走したベルによってその生活は一変。ヴァルダーザの大火で家族を失ったガランは、当時親しくしていた“他所者”の手によって燃え盛るヴァルダーザを抜け出す。


 “他所者”はヴァルダーザに頻繁に姿を見せていた盗賊で、彼らの本拠地はアムニス砂漠だった。アムニス砂漠を拠点とする盗賊に救われたガランは、当然の如く盗賊の一員となる。彼が携えているのは、ガラクタを組み合わせて造られたかのようなハンマー。10年ぶりに因縁のベルに相見えるが、黒魔術(グリモア)の使い方を習得したベルに敗れてしまう。ベルが星空の雫によってガランを回復させたが、現在の行方は不明。


・幻惑の森


 ルナト〜エリクセス間に存在する暗闇の森。一見すると普通の森だが、中に足を踏み入れるとそこには果てない暗闇が広がっている。伸びきった木々が天を覆い、内部を完全に暗闇が支配している。この森には正体不明の悪魔による呪いがかけられていて、侵入者は自身の記憶に基づいた幻影を見せられることになる。


 多くの場合、それは侵入者を恐怖に陥れるものばかり。この森に侵入した者は恐怖に惑わされ、簡単には外に出ることが出来ない。人が立ち入らないように見張りをしている管理人は存在するが、それでもこの恐ろしい森に誤って侵入してしまう者は後を絶たない。


・変身残り1回〜Genuine Imitations


 ベルたちがアドフォードでジェイクから譲り受けた“Genuine Imitations(本物の偽物)”と言う本。この本を使うことによって、変身の黒魔術(グリモア)を使うことが出来る。しかし、この本によって使える変身の残された回数は1回。逃亡に役立つ変身の魔法は残り1回しか使えない。


・車のナンバー


 ベルたちがウィリアム・ランバートから譲り受けたミリタリー・カーの車体にペイントされたナンバー。車体の前方右側に記されたこのナンバーだが、よく見てみると「小説家になろう」における『BLACK MOON』のナンバーであるN0948EKと言う文字を確認することが出来る。


【Unsolved】

挿絵(By みてみん)


・ヘレン・クイール


 ベルの実の母親。彼女の苗字は、ベルのミドル・ネームにもなっている。享年46歳。彼女の夫であるヨハン・ファウストは悪魔に関する研究に没頭し、ヘレンと接する機会も次第に少なくなって行った。


 ベルがまだ幼かったある日、ヘレンは突然家を飛び出した。彼女がベルを置いて家を飛び出した理由は定かではないが、ベルはヨハンに原因があると思っている。ヘレンは崖から転落して死亡したとされているが、ヘレンの死の真相をベルは知らない。そこにはベルの想像を超えた何か大きな理由が隠されているのだろうか。真相は謎に包まれたままである。


・鬼宿の扉


 聖なる扉、クロス・ゲートとも呼ばれている。鬼宿の扉とは、人間の世界オズと、悪魔の世界を隔てていると言われている扉のこと。鬼が帰る宿。つまり悪魔が帰る場所を示しているとされる。


 確実にその扉は存在すると言われているが、星屑の泉同様、その存在を実際に見たものはほとんどいない。鬼宿の扉が開く時、オズではブラック・ムーンが発生する。それは決して開いてはならない扉であり、2つの世界を隔てる絶対的な壁。その扉を開くには、特別な鍵が必要となる。


・アローシャの目的


 ベルの身体に宿る悪魔アローシャは、なぜかベルの身体を奪うことが出来ずにいる。ベルの身体を使って人を殺したことは何度もあるが、この悪魔は少なからずベルのピンチを救って来た。特に教皇との戦いでは、エミリアを守る姿勢まで見せた。


 しかしエリクセスでの対ベンジャミン戦では一切姿を現すことなく、ベルをピンチに陥れた。この悪魔の真の目的は一体何なのか⁉︎


・逃亡者


 月衛隊(ルナ・ガード)との激しい死闘を繰り広げた後、ブレスリバーからの増援によってルナトから逃亡したバーバラたち。バーバラ・ハワード、ウィリアム・ランバート、エミリア・ランバート、ヴラディスラフ・バートリー。彼らは無事にブレスリバーへ退避することが出来たのだろうか?そして、レイリーの亡骸を無事に埋葬することは出来たのだろうか⁉︎彼らのその後は第5章「光の標」編で語られる……?


・ブルーセ


 星屑の泉にひとり暮らす謎の人物。人のような姿をしているが、ヤギのような大きな角が2本生えている。宝玉のついた木製の杖を所持しており、記憶喪失になっていたベルに記憶を取り戻させるなど、不思議な力を持っていた。それだけでなく、ベルさえも知らなかったベルに関する情報を与えたり、謎が尽きない人物。


 記憶を授けるだけでなく、ブルーセは砂色のローブと星空の雫をベルに与えた。記憶を取り戻したベルが星屑の泉を再び訪れることは出来ないため、彼が今後登場するのかは全く不明である。


・ベルの幼馴染


 11年前のリオルグでベルは2人の幼馴染、そして実の兄と楽しく暮らしていた。ベルの兄の名はヒューゴ・ゲオルグ・ファウスト。ヒューゴはベルと同じ緑の瞳、そして明るい金髪が特徴。


 そして幼馴染の少女の名前はアイリス・レッドハート。アイリスは三つ編みをした茶髪が特徴で、赤い服を好んで着用する。


 そしてもう1人の幼馴染はアンカー・レッドハート。アンカーは海賊に憧れる少年で、金髪に赤いバンダナが特徴。幼少期をベルと共に過ごした彼らだが、現在はどこで何をしているのだろうか⁉︎


・ベルゼバブの現在


 ジェイクの“消えゆく星の残り火”によって致命的なダメージを与えられたベルゼバブ。星の力は悪魔が恐れるものであり、言わずもがな“消えゆく星の残り火”も星の力である。ベルゼバブの回復力は未知数だが、幻惑の森の中でベルたちの前に現れたのは本物のベルゼバブではなかった。アドフォードで姿をくらませたベルゼバブの行方は不明である。


・最初の人間


 オズの世界に最初に生を受けた人間。アダムと呼ばれるその人間は謎に包まれた存在であり、悪魔リリスによって誘惑される。ベルゼバブの幻影の口からその存在が語られたが、多くの謎が残っている。


・リリス


 “最初の人間”アダムをそそのかした誘惑の悪魔。ベルゼバブの幻影の話によると、狙った敵をどこまでも追いかけることの出来る能力を持っているらしい。アダムと同様、その詳細は謎に包まれている。


・ソロモンⅢ世


 正式な名前はエノク・ソロモンⅢ世。セルトリア王国を統治する偉大な王であり、セルトリア王軍を統括する元帥でもある。


 日の落ちた夜以降にしか公の場に姿を現さないことから、怪しい噂が後を絶たない。名家ソロモン一族には代々受け継がれるソロモンの指輪と呼ばれる魔具が存在するが、その所在は不明。


・シド・ウェスカーマン


 セルトリア王軍中将。名誉勲章授与式で名誉勲章を受け取った。その能力や生い立ちについては一切語られていない。


・ナイト・ディッセンバー


 黒魔術士(グリゴリ)騎士団内トップクラスの集団M-12の隊長。名誉勲章授与式で名誉勲章を受け取る。ウェスカーマンと同様、その能力や生い立ちは一切不明。


・ベルの生死


 第2章最終話において、ベンジャミンのネック・イーターで首を挟まれたベル。その直後ガチャンと言う金属音が響き、ネック・イーターの口は閉ざされたようだが、果たしてベルは無事なのか?もし仮にあの時点で死んでしまったとすれば、今後の物語はどう展開して行くのか⁉︎


 その真相は第3章第1話「戦利品」で明らかになります!


【Geography】

挿絵(By みてみん)


<リオーズ大陸>


リミア連邦


・ヴァルダーザ


 ラビトニーの東側、リオルグの北東部に存在する町。11年前にアローシャを宿されて暴走したベルによって、炎を放たれた。町は焼き払われ、住民のほとんどは死亡。今もなお炎に包まれていて近づくことが出来ない。


セルトリア王国


・ルナト


 世界的宗教発祥の地として有名な町。周囲の土地より数百メートル深く掘られた場所に町があり、夜が訪れるのが早く、日が指す時間が短いことでも有名。この町の中心部には月の塔とも呼ばれるセント・ルナト・タワーが存在し、外からも確認出来るほど高い。月の塔最上階に教皇が住んでいる。ルナトの町がかなり低い位置に造られた理由は、教皇に不都合が起きた時、全てを毒の海に沈めるため。


・エリクセス


 セルトリア王国首都。国王ソロモンⅢ世が城を構える他、セルトリア王軍、黒魔術士(グリゴリ)騎士団が本部を構える。その他にも様々な施設がひしめくこの街は広大で、夜景も美しい。国王が夜にしか姿を見せないためか、眠らない街とも呼ばれる。


エルバ大帝国


 かつてリオーズ大陸のほとんどの地域を占めた大帝国。現在のセルトリア王国、リミア連邦の大部分はエルバ大帝国の跡地である。エルバ大帝国はかつて世界一の大国として名を馳せ、この帝国の帝王は世界中で恐れられた。エルバ大帝国が滅びた理由とは…


<イシーリア大陸>


 リオーズ大陸より西側に位置する大陸であり、リオーズ大陸からは遠く離れている。


イルギオス共和国


 イリーシア大陸で1番大きい国。貴重な古代の遺産が多く眠る遺跡があることが有名で、現在はその遺跡の大部分をセルトリア王軍とリミア連邦軍が共同で管理している。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!第3章もお付き合いいただければ、幸いです。


第2章を最後まで読んでいただけたら、きっと第3章の展開も気になるはずです!!

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