表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

第四話

それから2年後・・・


「プルルゥ・・。プルルゥ・・。」

土曜日の朝、孝の家の電話が鳴り響いています。

「もぉ・・自分の家の電話でしょ?・・どうして私が出なくちゃいけないのよ・・!」

普段より少し高い声で電話に出た裕貴は相手の声に少し驚いていました。

「もしもし?ゆうこ?来ていたの?もぉ・・いつも土曜日の朝は気だるい雰囲気だね・・・。昨日の夜はラブラブだったのかな?全くうちの兄貴のどこがいいんだか・・・」

そう言ってからかうように言ってきたのは孝の妹・亜紀でした。亜紀は孝の前では奥さんのように振舞う裕貴の良き理解者で、裕貴のことを女としてみていました。

「亜紀ったら、からかわないでよぉ・・・。」

「あれ〜?もしかして赤くなっているのかな?そんなに恥ずかしがらないで、もっと堂々と奥さんしていればいいのに!」

と、男の子のようにからかいだす亜紀に対して裕貴は

「そんなぁ・・・。うちの親が理解できない事を知っいてるくせに・・。あ、思い出した!亜紀この前、お母さんの前でゆうこ!って呼んだでしょ?あの後大変だったんだからね〜」

と、少し語気を荒げて文句を言いました。

それでも、悪気もみせずに亜紀は何事もなかったかのように

「細かいこと気にするなって!いいじゃん、そんなの。『私はゆうこよ!』って思い切って言っちゃえば・・」

「亜紀のばかっ・・・。」

「アハハ・・・。また、赤くなっているんだぁ〜。か〜わいいね!ゆうこは。」

二人の会話はどちらが男でどちらが女かわからなくなるものになっていました。でも、二人の会話が心地よく弾んでいることは他の誰からみても明らかで、裕貴にとって孝よりももっと気が合う妹の亜紀にはいつもからかわれていても楽しさを感じるのでした。そして、亜紀の前では女でいられることも


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ