実行の時間
iPhoneでかくと全角スペースが反映されない……なぜや
仕事といっても、簡単なものだった。
まず、大量にある食品やら日用品やらの買い物。幻想郷という場所には海がないため、海の食材や塩などが不足しているそうだ。また、外の世界よりも文明が遅れているため、日用品も不足しているのだそうだ。俺は、その調達を頼まれたのだ。
後は、外にいる妖怪の案内。道案内とかではなくて、幻想郷に案内する役目だ。なんとかして外の暮らしに順応しようとする者もいるみたいだが、そうでない者もいる。そういったものを、幻想郷ち案内するのだ。
「でもさ、この仕事、俺でなきゃいけない理由がないよな」
「あら、あるわよ。あなた、今の外の世界のことよく知っているじゃない」
「そうだよ」
「それに、人間か妖怪かっていったら人間ぽいじゃない?」
「半人半妖だしな」
「外の事知ってる大妖怪達は皆曲者だし」
「確かにそんな傾向あるよな」
「かと言って、人間や力の弱い妖怪では便り不足だし」
「死なれても困る」
「……だから、あなたになったのよ」
それ、ただの消去法じゃあないか?
「そんな事無いわ。あなたには、絶対の信頼をしているもの」
「……それほど薄っぺらい言葉は他にないな」
この女、とんでもないやつだった。
「ところで、あなたも幻想郷に来てみない?」
近くの大手激安スーパーで大量外をしている時、誘われた。こんな大人を誘拐しようだなんて、貴方ももの好きねぇ。
「私から見れば、あなたなんてまだまだ子供よ」
鼻ほじりながら言われた。悲しい。
「正直、行ってみたいかな。……ねぇ」
「なに?」
「ここ(現実)と幻想郷って、自由に行き来できるの?」
「弱い奴(妖怪)はできないわよ。でもあなたなら……大丈夫そうね」
これは俺の実力が認められたということでいいのだろうか。
俺が黙っていると、それを容認ととったのか、
「じゃあ決まりね」
スポッ……と。
俺はスキマに落ちていった。