表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

中世ヨーロッパ風ってどういうの???

作者: kappa

 以前から思っていたのだが、中世ヨーロッパ風って表現があるが、世間ではどういったイメージのものなのだろうか? 


 ちなみに自分の持っているイメージはやっぱりアーサー王のイメージです。ちなみにお城ならイギリスのカナボン城とかボーダム城みたいな武骨な感じの城が自分の中ではイメージされます。そんでもって服装はとんがり帽など変な形の帽子をかぶった貴婦人や、切れ込みの入ったチュニックを着てタイツ履いてて先の尖がった靴を履いた貴族なんかが浮かんでくるのですが……。なんというか小説でいうなら、ブルフィンチの作品のようなイメージがあるのです。


 でも、これってきっとなろうの読者層の大半とは、イメージするものが違うような気がする。日間ランキングとかに載るようなファンタジーとかだとゲームのイメージなのだろうか? ドラクエとかみたいな? (……実はドラクエやったことなかったりする。ネットなどで画像が見れるからこんな感じなのかなとは思っているけど) でもそもそもドラクエって中世なのだろうか? FFはあきらかに中世と違うと思うけど。(FFといっても色々あるけどね) FFは初期のころから飛行船とかしょっちゅう出てきてたし。中世の技術レベルで飛行船はおかしいといえばおかしいので。


 それから女性のなろうユーザーの場合は、童話の白雪姫とかが中世のイメージとかだったりするのだろうか。ただよくよく思い出すと絵本の白雪姫のお城やらドレスって実はリアル中世のものじゃないと思う。なんというか白雪姫のスカートって結構ふんわりと広がっていて中世のものとちょっと違う気がする。それに白雪姫の服って襟が立っているけど、それも中世より後の時代の流行のような気がするし。(エリザベスカラーみたいな近世の襟の形だと思う) それで白雪姫の絵本のお城ってスペインのセゴビヤ城みたいなお城が描かれていたりするが、今のセゴビヤ城は19世紀末に再建された城で全然中世のお城じゃなかったりする。(セゴビヤ城はディズニー映画の白雪姫のお城のモデルで有名) 別に白雪姫は中世を謳った作品じゃないのでそれでいいとは思うけど。


 中世ヨーロッパ風って考えてみると、すごく曖昧な言葉だと思うんだ。それこそ他の方たちがエッセイで書いているかのように、中世じゃなくて近世の間違いじゃないかという世界観が多いし。どうしてこんなことになっているんだろう? 謎は深まるばかりです。

※セゴビヤ城について

 このお城、歴史が複雑で中世の城をきちんと模した城といっていいのかどうか、素人なのでよくわからない。そもそも今のお城を再建する前の状態が、厳密に中世の城だったかっていうとちょっと違うようだ。なにしろ中世以降の王様が修築やら増改築して結構いじくっているようなので。例えばフェリペ二世(1527年生~1598年没、16世紀の人なので近世の王様)なんかが手を加えさせている。

 また、ディズニーのシンデレラの城のモデルと言われるノイシュバンシュタイン城は1886年竣工なんでこちらは明らかに中世の城ではなかったりする。知っている人は知っているだろうけど、ノイシュバンシュタイン城って設備が現代的で有名だったりする。(というか、建てた当時からセントラルヒーティングに水洗トイレ、水道、電話完備ってどーいうお城なんだろう……。何かが崩れる気がする。イメージが……)

 さらに追加すると眠れる森の美女の城のモデルのフランスにあるユッセ城は、ゴシック様式とルネサンス様式、古典主義様式が入り混じったある意味楽しい感じのお城だったりする。そうだね、改築に改築を重ねたんだね。これって中世に竣工されたからって、完全な中世のお城とは言えない城の典型例かも。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なろうで多い"中世ヨーロッパ風異世界"はどっちかって言うと近世寄りのような気もする
[良い点] その辺ツっこむとエライことになる、ってトコにこそ突っ込みが欲しいので、是非是非この様な話し、続きが読みたいものです。(中世に限らず) [一言] 一言で言って1千年位あるトコロを「中世ヨーロ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ