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散歩


 今、俺はとても重要な仕事をしている…そう散歩だ。

 ただの散歩じゃない、猫の散歩は縄張りを巡回すると云うとても重要な仕事なので自分自身と眷族の生活環境を守る為に手は抜けない。

 俺は戦闘力に関しては猫離れしているので正面切っての戦いならば、まず負ける事は無いだろう。

 だが、俺の眷族たる弟妹達に手を出されると不味いので、定期的に巡回して他の猫グループの者や野良犬、果ては街の入り込み隠れ暮らすモンスターの情報収集をしている。

 「新しいグループが出来てるだと?」

 「はい、上街に他所から移った奴が新しいボスとして君臨してるらしいです」

 「…被害は?」

 「いまのところ特には…下街にはまだ来ていないようです」

 「そうか……判った、取り敢えずは放置しておけ、もし此方の縄張りに来るなら報せろ」

 「はっ判りました」


 今、俺と会話していたのは俺の子分の『クロ』だ。

 歳は俺より三ヶ月ばかり上だが、半年程前に勝負を挑んで来たので返り討ちにして以後俺の部下になった男だ。

 コイツはミケに惚れている…と思う。

 他の女とは明らかに態度が違うから恐らく俺の考えは正しいはずだ。

 まぁ能力的には問題ない、ミケが了承するなら番にさせてやっても良いと思う。

 まぁボスである俺の可愛い妹と番に成りたいなら『妹さんを下さい』と決意表明の後にしてもらうがな。

 俺には母の代わりに弟妹達の将来を見守る義務があるからな…。


 まぁ外から観れば完全に『シスコン』と言われるであろうが仕方無い、甘んじて受けよう。


 話が逸れたが、こんな感じで縄張りを回り手下からの報告を聞いたり、気になれば自分自身で確認しに行ったりとしている。


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