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 どうやらギルドマスターの許可が降りた様だな。

 俺の専属担当受付嬢に任命されたアリシアーデ嬢に涙目でギルドの規約等を説明された。

 「冒険者ギルドは依頼人と冒険者の仲介をする仲立ち人であり、所属する冒険者には必ず守らなければ為らないルールが幾つか存在します…」

 アリシアーデさん仕事モードはキリッとしてるんだな…

 「一つ、依頼に対し誠実に対応する事。中途半端な仕事では依頼人に対しかえって迷惑と成ります、自分の実力を把握しランク的に合致して居ても、自分の実力では無理、困難だと判断したら受諾しない様お願いします。尚、ニコさんには専属担当として私………私、アリシアーデが付きますので私が無理と判断したらニコさんに自信が在っても依頼を請ける事は出来ませんのでヨ・ロ・シ・クお願いしますね?」

 おぉぅ、アリシアーデさん表情は笑顔ですが目が笑ってませんよ?

 俺は逆らってはいけない者を観てしまったので凄い勢いで首を上下に振り肯定する、猫に成って初めて命の危険を感じたぜ…。

 「一つ、一般人に力の行使による暴力を行わない事、冒険者は魔物を倒し経験を積む事で力が強くなり一般人とはその能力がかけ離れて行きます、力に溺れた者の末路は哀れですよ?」

 判りますよね?って視線が言っている。

 此れは一般人に対しての力の行使だけでなく、俺が復讐の為に力を求める事への警告も込めて言ってるんだな…解るが復讐は必ず果たすと誓ったからな…諦めるつもりは無いぞ?

 アリシアーデ嬢にも俺の意思は伝わったんだろう一つ溜め息をつき首を振ると続きを話はじめた。

 「守らなければ為らないのはこの二つです。次はギルドの仕組みを説明します。先ずは依頼は自身のギルドランク相当迄しか請けられません…が、常時依頼のみはどのランクの者でも達成報告が可能です」

 ほぅそんな依頼が在るのか…

 「常時依頼は主に薬草採取、ゴブリン退治、オーク退治の3つですね。この内オーク退治は危険度が高いのと緊急性が高い事から指名依頼となる事も在ります」

 …指名依頼?

 「そうですね…ギルドからの強制命令と思って下さい。主に依頼に対し実力が伴う者がその者しか居ないのに依頼を敬遠されない様にする為と、特に緊急事態が発生した時に指名依頼が発行されます」

 あぁなるほどな…実力の在るものが負う責任って所か?

 「次にギルドランクですが、下からF~Aの6つのランクがランク内で0~9の区分けが存在しますが、ニコさんは身分証明晶のステータスから、ランクE開始とギルドマスターが決定しました。此れはランクFは街中のお手伝い的な依頼しか存在しない為の措置だそうです」

 …うん、確かに猫だから無理だな。

 「それでは此方がニコさんの身分証明晶です。魔法でサイズフリーに成っていますので…」

 そう言うと小さな水晶が填まった指輪を差し出して来たので左前足をリングに向けると、輪の部分が勝手に拡がり足首の少し上でジャストフィットする。

 「この水晶にはニコさんの身分証明、魔物の討伐記録と貯金記録が記憶されていて、ギルドの在る街でなら硬貨不要で支払いが出来ます」

 なるほど身分証明証とクレジット機能付のキャッシュカードみたいなモノか…便利だな異世界。

 「便利なのですが、維持費等が上乗せされる為にまだまだ硬貨の方が喜ばれますね…後、飲食店等の一部サービス業務を売りにする店舗では使用出来ません」

 あ~追加注文とか大変そうだしな…

 「で、此方が使役動物に付ける鑑札晶ですね、此れは身分証明専用に為ります」

 そう言ってニアに同じ様な指輪っぽいモノを填めるアリシアーデ嬢。

 「以上で登録作業は完了ですね、何か御用がございましたら私の所へ聞きに来て下さい」

 どうやら無事に登録が完了した様だ、此れで俺も夢の冒険者か……猫だけどな!


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