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氷河の王と千年の花嫁  作者: 百花繚乱


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1/1

タイトル未定2026/03/02 11:06

時間:紀元前8032年3月14日

国:ノルウェー王国

舞台:ブリッゲン(未来に氷河都市として再構築)

ジャンル:異世界転生×政略結婚×文明神話×純愛


主人公:一ノいちのせ みお/転生後:ミオラ

年齢:18歳

性格:穏やかだが芯が強い

長所:人の感情を読み取る

短所:自分の願いを後回しにする

過去:婚約直前に事故死


氷河王:アレクシス

年齢:外見25歳

性格:冷静沈着だが孤独

長所:圧倒的知性と統率力

短所:感情を封じ込める

第一章 幸福なプロポーズ

第二章 白い断絶

第三章 一万年前の氷

第四章 王に選ばれし娘

第五章 青きオーロラの誓約

第六章 溶けない罪

第七章 氷河都市の反乱

第八章 千年の口づけ

第九章 世界が溶ける日

第十章 春を呼ぶ名前

---

第一章 幸福なプロポーズ


その夜、澪は世界でいちばん幸せだった。


港の夜景を背に、恋人の颯真が小さな箱を差し出す。

震える指先。

赤くなる頬。


「結婚しよう」


潮風が優しく頬を撫でる。

澪は笑ってうなずいた。


次の瞬間、足場が崩れた。


白い光。

凍るような衝撃。


第二章 白い断絶


目を開けると、空が青く透き通っていた。


だが空気は痛いほど冷たい。


氷の都市。

巨大な氷柱の宮殿。


遠くに見える港は、木造建築が並ぶ不思議な街並み――

そこは未来に「世界遺産」と呼ばれる場所、

**ブリッゲン**の原型だった。


「目覚めたか、異界の花嫁よ」


白銀の王が、玉座から彼女を見下ろしていた。


第三章 一万年前の氷


ここは紀元前8032年。

氷河期の終焉。


だがこの世界は、澪の知る歴史とは違っていた。

人類は氷と契約し、氷河都市を築いていた。


王アレクシスは言う。


「お前は神託により召喚された。氷を溶かす花嫁だ」


澪は戸惑う。

自分はただの大学生だったはず。


だが胸の奥に、奇妙な熱が宿っていた。


第四章 王に選ばれし娘


澪――ミオラは王宮で暮らし始める。


氷の回廊。

透き通る床。

天井に揺れるオーロラ。


アレクシスは冷たい。


だが夜、誰もいない塔で彼がひとり立ち尽くす姿を見た。


拳が白くなるほど握られている。


「なぜ、そこまで孤独を抱えるの?」


彼は答えない。


ただ、澪の名を初めて呼んだ。


「……ミオラ」


その声は、氷よりも脆かった。


第五章 青きオーロラの誓約


氷河都市は崩壊寸前だった。


気候が急激に変化し、氷が割れ始めている。


神官は言う。


「花嫁が王と結ばれれば、氷は安定する」


政略結婚。

だが澪の心は揺れていた。


颯真の記憶。

そして、目の前の王。


夜、アレクシスが低く言う。


「愛など、氷のように砕ける」


澪は彼の胸に触れる。


鼓動は確かに温かい。


第六章 溶けない罪


真実が明かされる。


氷の力は、王家の生命力を糧にしていた。

歴代の王は若くして命を落としてきた。


アレクシスもまた、余命わずか。


澪は震える。


(また、愛する人を失うの?)


転生前の事故が蘇る。


選べなかった過去。

守れなかった未来。


今度こそ。


第七章 氷河都市の反乱


氷の制御が暴走する。


宮殿が軋む。


澪は王の代わりに儀式を引き受ける。


氷核に触れた瞬間、彼女の体が白く輝く。


前世の記憶が解放される。


彼女は“春の精霊”の転生体だった。


第八章 千年の口づけ


アレクシスが叫ぶ。


「戻れ、ミオラ!」


氷が砕け、雪が舞う。


澪は微笑む。


「今度は、あなたを守る」


二人の唇が触れた瞬間、氷が溶け始める。


春の風が都市を包む。


第九章 世界が溶ける日


氷河は消え、海が広がる。


だが都市は崩壊しなかった。


氷と花の融合――

新しい文明が生まれる。


アレクシスの命は救われる。


彼は澪を抱きしめる。


初めて、涙を見せた。


第十章 春を呼ぶ名前


数年後。


港には木造の建物が並ぶ。

やがてそれは、未来で世界遺産と呼ばれる街並みになる。


澪は微笑む。


「ここが、私たちの始まり」


アレクシスは彼女の手を握る。


凍りついた時代は終わった。


春は、ふたりで選んだ未来だった。


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