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『追放された掃除屋の俺、全自動の「洗浄結界」を張ったら聖域が爆誕した。〜ボロボロの女騎士を洗ったら神話級の英雄に覚醒したんだが、俺はただの清掃員なんだが?〜』  作者: ジキルぅ
第2章:異端審問と真・聖女認定編

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第18話:王女フラウレルムの「自分磨き」。潔癖症の極致、リトへ迫る。

 地下書庫の掃除を終えたリトを待っていたのは、第一王女フラウレルムからの強引な呼び出しだった。

 彼女は現在、聖都の一角にある最高級のスパ施設を「完全洗浄済み」として借り切り、そこでリトを待っていた。

「リト……。あなたが世界を洗う姿を見て、私は気づいたの。……世界を白くするだけでは足りない。私自身が、あなたの隣に立つにふさわしい『清浄の女神』にならなければならないと」

 湯気の中に浮かぶフラウレルムは、リトの手によって「魂のシミ抜き」をされて以来、その肌からは微かな後光が差していた。彼女の潔癖症は、今や「リト以外の一切の不純物を許さない」という、極めて偏った方向へと進化していた。

「リト、私を磨いて。……爪の先から、髪の一本一本まで、あなたの結界で、あなたの指先で……完璧に洗ってほしいの」

 フラウレルムが白い肌を晒し、リトに詰め寄る。その瞳は獲物を狙う雌豹のようであり、同時に主に甘える子猫のようでもあった。

「あ、はい。……じゃあ、まずはこの特製『魔力スクラブ』を使ってみる? 古い角質と一緒に、日常のストレスもポロポロ落ちるよ」

 リトは、彼女の誘惑を「高度な清掃依頼」として受け取った。

 彼は指先に微細な振動結界を纏わせ、フラウレルムの背中にそっと触れた。

「……っ!! ああああぁぁぁっ!?」

 フラウレルムの絶叫がスパ内に響き渡る。

 リトの指が触れるたび、彼女の体内に溜まっていた「王族としての重圧」や「孤独」という名の目に見えない汚れが、白い泡となって排出されていく。

 それは快楽を超えた「浄化の極致」。

 扉の外で見張っていたアルテミスが、壁を拳で叩く。

「おのれ王女……! リト様の『全身手揉み洗浄』を独占するなど……! 万死……万死に値するッ!!」

「落ち着いてくださいアルテミスさん! 私も、私も順番待ちをしているのですから!」

 聖女エルナまでが顔を赤くして列に並んでいる。

 リトは無欲に、ただひたすらに「最高の肌触り」を求めて王女を磨き上げる。

 その結果、フラウレルムの美しさはもはや人間を辞めたレベルにまで到達し、彼女が歩くだけで周囲の空気が勝手に浄化されるという「歩く空気清浄機」へと変貌してしまった。

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