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第一節『風雲急を告げる』

『グルニカ王、弑逆される』

グルニア王国の東、ウェスタリア公国では朝から号外が流れる。

ウェスタリア王国の少年、アルは町の掲示板にできている人だかりでこの記事を知る。

「あの大国グルニカがねえ・・・」



時は3日前に遡る。

グルニカ王国では将軍ブルータスが国王グルニカに目通りしていた。

「ブルータスよ、魔王を征伐したと聞いておる。ご苦労であった。今宵はゆっくり休むとよい。明日にはお     ぬしにしかるべき褒美と宴を準備して開こう。」


「ありがたきお言葉でございます。ではこれにて失礼いたします。」

ブルータスが去ったあと、グルニカ王は宰相に本音をもらす。

「ブルータスが魔王を征伐するとは・・・恐ろしい。」

「王よ、聞けばブルータスは魔法を使えぬとのことです。単純におのれの肉体のみで魔王軍を征伐したそうです。人のなせるわざではございません。外敵の脅威がなくなった今ではブルータスは危険な存在でしかありません。」


「そなたの申すことはわかるがまともに戦えば魔王を征伐するようなものを斬ることはできまい。暗殺しかないであろう。おぬしに任せる。」

「承知いたしました。おまかせください。」


さっそく、宰相レイスは暗殺部隊に夜襲で暗殺する準備を始める。

しかし、この王と大臣のやりとりを聞いている者がいた。

王女のナターシャである。王女のナターシャはブルータスと恋仲であった。

(お父様、なんということを、、ブルータス様に伝えなくては)

とはいうものの、ナターシャが頼れるのは侍女しかいない。

「姫よ。賢明なあなたが私を頼るということは事情があるのでしょう。なんとかいたしましょう。しかし、ここをでるのは夜にしてください。今は近衛兵などがいてとてもではないですが抜け出すことはできません。」

はやくブルータスのもとへ向かいたいが侍女の言う通り、抜け出せる状況ではなくナターシャは焦る気持ちを持ちながら待つことしかできなかった。


そして日が暮れる。

「姫。今ならここの裏口からでることができます。そこに馬をつないでおります。姫のその美しい髪は目立ちますからこの服と帽子を被ってください。」

「ごめんなさい。あなたにこんな迷惑をかけて。もし父に露見したときは私のせいにして。必ずあなたのことをかばうから。」

ナターシャは裏口から馬に乗ってブルータス邸へと向かう。


宰相の手配した暗殺部隊はブルータス邸の周りに潜伏して包囲網をしいていることであった。

「おい、ブルータス邸へ誰か訪問者がきたぞ。」

「こんな時間に訪問者とは。しかし、今外で見つかればこの計画も水の泡だ。止めるわけにはいくまい。」

「寝静まってからと思ったが、計画を早めたほうがよいのではないか?宰相に確認しよう。」

変装が功を奏し、王女であることは少し離れたところから監視している暗殺部隊にはばれていない。この場に宰相レイスがいれば露見していたことだろう。


「もし、ブルータス様。ナターシャです。中に入れて。」

ブルータスの使用人に連れられて中にいるブルータスのもとへと向かう。


「ナターシャ姫。このような夜に私のようなもののところに来てはなりません。いらぬ誤解を生みます。」

「ブルータス様、それどころではないのです。父があなたを暗殺するために刺客が迫っています。」

「なんですと。なんのためにそのような真似を・・・」

「ブルータス様のあまりの強さに恐れをなしてしまったようです、逃げてください。」

「ナターシャ姫、今ここからでればあなたも危険です。裏口から突破してウェスタリアへ落ち延びます。」

「私もついていかせてください。いざとなれば私を人質にすればよい。」

「ナターシャ姫、、必ずお守りいたします。」


ブルータスは槍をもち使用人3人とナターシャと飛び出す。

「ブルータス邸に動きが、、ブルータスでてきたぞ。」

さすがは最強のブルータスである。瞬く間に数人をその槍で葬る。

しかし、ブルータスらの厩舎は別なところにあり、つないでいた馬はナターシャの乗っていた馬しかない。

使用人らは叫ぶ。

「ブルータス様、姫と二人でお逃げください。」

「すまない、死にそうになったら投降しろ。王も勇者を無下には殺すまい。」

「みなさん、ご武運を・・・」

ブルータスはナターシャ姫を連れて駆ける。

3人の使用人は命がけで足止めをする。

使用人らはただの使用人ではない。ブルータスと転戦を続けた歴戦の勇者である。

しかし、多勢に無勢。多くの敵を破ったが暗殺部隊の弓と魔法攻撃に一人ずつ倒れていく。

「ブルータス様・・・どうか無事にお逃げください・・・」



「このままかければ東門だ。そこを突破する。」

ブルータスは馬を走らせていたが、敵の騎馬部隊をふりきれずにいた。

東門にたどり着くが封鎖されており、ついに包囲されてしまう。

「ブルータス様、、危ない!」

防ぎきれなかった流れ矢からブルータスをナターシャがかばう。

「ああ、ナターシャ姫、、なんということを。」

「おのれ生かしてはおかぬぞ。」

激昂したブルータスは槍を一閃させ包囲していた暗殺部隊をあっという間に全滅させ、ナターシャの元に駆け寄る。

「ナターシャ姫。大切なあなたを守ることができなかった。」

「ブルータス様、、、よいのです。無事に生き延びて・・・」



時は戻りウェスタリア王国。

『グルニカ王、弑逆される』

この記事を見たアルはつぶやく。

「あの大国グルニカがねえ・・・」

掲示板の前に集まった民衆が噂話をする。


「グルニカ王を討ったのはブルータス将軍らしいぞ」

「ブルータスといえば魔王を征伐したという・・・」

「ブルータス一人で国王や大陸最強と名高いグルニカ騎士団を全滅させたらしいぞ」

「グルニカとの国交も途切れていて今どうなっているかはわからないらしいぞ」


アルはグルニカの現状が気になっていた。

「今、グルニカは誰が仕切っているんだろう・・・行ってみるか。」

アルはグルニカへと向かう

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