表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよならラララ  作者: mihiro☆
2/26

キミへの想い

アヤカ目線

<ユウキのこと>

 ユウキは無口で照れ屋。 女の子と話すのは苦手。


 付き合った女の子の数や下心だらけで合コンや流行の服の話ばかりしてる男の子達とは少し違うタイプ


 サッカーのポジションは小学校の頃からずっとディフェンダーで身長も高くて体格も結構しっかりしてるし

 サッカーをしてる時は普段とは打って変わって大きな声を出して指示を出し体を張って全力で競り合う。 

 その姿はとても頼もしい。

 チームメイトからも信頼されていて、同性の友達が多くて女友達なんて聞いたことない。


 キャーキャー騒がれることはないけど少し見る目がある女の子たちはみんなユウキが誰とも付き合わない事を不思議に思ってたんじゃないかな。――それとも私と付き合ってると思ってたのかもしれない……。

 私がそう思ってたように。


 親絡みで生まれた時から幼なじみの私達は、一緒にいるのが当たり前だった。

 家族ぐるみで行楽や旅行に行ったりする延長で、暇があれば二人で映画にいったり、公園や遊園地にいったり。1日中一緒に遊んだりもしてた。


 さすがに男女の違いを意識する頃になると、お互いの友達との付き合いを優先して二人で出かける回数は減っていったけど。


 同じ高校を受けることになった時

 私は自分の気持ちに気付いた。


 一緒だったらいいなと思った。

 これからもずっと。そしてこの気持ちも。一緒であるように願った。


 高校に入ってユウキの部活がハードになって、あまり一緒に帰ったり出かけたりは出来なくなってきた。


 でも誕生日やお祝い事やお盆、正月は必ず集まる家族同士だったから、

 私たちが離れていく感じはしなかった。


――今思うとそれがいけなかったのかなぁ。


 あんまりにも家族のように兄妹以上に一緒にいすぎて

 私の想いを口にすることはなかったし

 ユウキの気持ちも確認することはなかった。


 それとも私はうっすら気付いてたんだろうか。

 もしかして

 もしかしたら

 ユウキの中に私への想いはないって。


 本当のこと聞くのが怖くて

 目を逸らして

 耳をふさいで


――気付いたら一方通行……。


 こんな思いをする日がくるなら。とっとと言ってしまえば良かった。

 どうせ私から離れてしまうなら想いを確認すればよかった。

 ダメならダメで今ごろ私も他の男の子を好きになってたかもしれない……。


 なぁんて。

 こんなにユウキじゃないとダメでユウキ以外に考えられないことに

 今更ながらハッとする。


 そして行き場のない想いを持て余して。

 またユウキの事を想うんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ