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皇帝神の戦いは永遠に  作者: Amenbo
第1章 絶氷の章
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第4話 真夜中の出来事

ティアに教えてもらった宿にたどり着いたミリルは部屋の鍵を貰うと急いで部屋に向かい、白いベッドに勢いよく飛び乗った


ミリル「ぷはぁぁっ…気持ちぃ…」


暖房が効いた部屋に暖房のおかげで温かさを持った布団に触れた肌が幸せだと言うかのようにじんわりと熱を感じていた


ミリル(そういえばお金を稼ぐってアルバイトかクエストをこなすだよね…アルバイトって具体的にどんなことするんだろう…)


ミリルは不思議に思いながらボーッとしているといきなり眠気に襲われ、目を瞑り意識は遠くへ飛んで言ってしまった


《???》

ミリル「真っ暗な場所…これ地面なのかな…色が一緒だから分からないや…」


?「これは君の世界、何も無い。今の君は非力、凡人の体…少しでも攻撃されたら簡単に傷を作れてしまう」


ミリル「…私の世界?…そりゃあ傷つけられたら傷は出来るものだよ。それと貴方は誰?」


?「…いつかまた会う、その時は今よりも期待してる姿になっているといいのだけど」


ミリル「…そんなの言われても分からないよ…」


?「物分りの悪い子、それよりも私は君の殆どの可能性を封じてしまった。その程度では自らの身体すら守れない……君の可能性の1つを解除しよう」


ミリル「私の可能性?…」


?「全てを知りたいのであればマギアセントラル全権主に出会い、権主の権能に共鳴することね。それがカギとなる」


ミリル「権主の権能…貴方は私に何を望むの?せめて貴方の名前と姿だけでも教えて」


?「私はベーゼ。このような暗いところだと私がどこにいるのかも君は分からないでしょうね」


ベーゼがそう言い、光を灯すとミリルの目の前にいたのは黒い髪の毛に黒くて薄いベールをつけた女性であった


ミリル「ベーゼさん…」


ベーゼ「私はただ君に委ねているということ、君の判断で運命が変わることを見届ける者。今日はここまでとしましょう、これ以上の関与は君の体の封印に影響が出てしまうから」


ミリル「…貴方は私の忘れている記憶を知っているんですね…」


ベーゼ「……さようなら、次会う時はもっと強くなっていて欲しいわ」


ベーゼはそう言うと砂のように消え、それと同時に現実のミリルが目を覚ました


ミリル「っ……やっぱり夢…ベーゼって人…実際にいるのかな…」


ミリルが時計を見ると夜の10時を差していて、部屋の鍵を渡されると同時に案内された浴場にむかおうとしていた


自室を出て階段をおり、長い外廊下を歩くと女性専用の浴場の入口が見えた


ミリル「誰もいないのかな…静かだなぁ…」


ミリルが浴場の扉を開けると、暖かい湯気が顔全体を襲い霧のように白くなってるのがハッキリと分かった


ミリル(暖かーい…フロイゼンってお風呂が有名なのかな…)


ミリルが服を脱いで裸になろうとすると浴場の扉から水滴の音を出しながら体を拭く女性が見えた


ミリル(誰かいたんだ…ちょっと気まずいやつ…)


女性「…あっ………」


ミリルが女性の方を見てるとその女性とバッチリ目が合ってしまい2人とも恥ずかしがりながらそっぽを向いた


ミリル(ジロジロ見てたのバレちゃった…恥ずかしい…)


ミリルが(顔を上げられないよー)と思っていると何故か後ろから気味の悪い気配を感じた


ミリル(何これ…出入口の方から嫌な感覚がする…誰もいないのに…)


ミリルは扉の方を見ると誰もいなさそうなのに扉の向こうに誰かいるような気配を感じていた

そして先程上がった人が服を着替えてそのまま外に出ようとしていた


ミリル「ちょっとまっ…」


ミリルがそう言うと女の人は扉を開けながらこちらを振り返り、その後ろには袋を持って女の人に襲いかかる男達がいた


ミリル(誰!?)


女の人はあっという間に顔を袋で覆われ、体を紐で巻かれ連れ去られようとしていた

必死に抵抗しているように見えるが、袋に何かしらの魔法がかかっているのか叫び声は聞こえない


ミリル「離してあげてください!」


ミリルは走って男達を追いかけ、裸足で真夜中の冷えた雪の上を渡り男達のジャケットを掴もうとしていた


ミリル(あと少しなのにっ…!)


怪しい男「しつけぇ女だな!邪魔だ!」


ミリル「なんですって!悪いことをしてるのはそっちでしょ!その人を離してください!」


ミリルが持っていた鞄で男達の方へ強く投げると、見事に頭に的中した


男A「う゛っ!」


男B「このクソアマ!お前だけ始末してやる!」


男はミリルの目の前に剣を突いた、あと少しで目が刺されてしまう距離だった


ミリル(どうすればいいの…私武器とかないし…鞄も投げちゃったし……)


ミリルがそう悩んでいると自分の体から青色の何かが剥がれるかのように現れ、導きのように行動のパターンを示していた


ミリル(何これ…これに従って動けばいいってこと…?やらない後悔よりやる後悔だよね!)


ミリルは導きの面影に従って動き始め、足で相手の剣を振り払い周りの木を蹴ったりして男たちに大量の雪を落とした


男C「上だ!うぁぁぁぁっ!」


ミリル「やった…!ってあれ…女の人がいない!」


ミリルが周りを慌てて見渡すと奥の方で女の人を抱えながら走ってる男の仲間がいた


ミリル「いつの間に…!」


ミリルが追いかけるが相手もミリルと同じぐらいの足の速さであるためなかなか距離を縮められなかった


ミリル(このままじゃ見失っちゃう…!あの女の人が今以上に危ない目にあっちゃったら…)


ミリルがただ女の人を救いたいという一心で走っていると真横から女の子の声が聞こえた


?「追いかけてくれてありがとう、後は私に任せて」


ミリルがその声を聞いた途端隣にいたはずの人は既に前の男に追いつき、夜でよく見えなかったがバリン!という音が聞こえた


やっと追いついたと思ったらそこには男は氷漬けにされていて 女の人を抱えている白いフードを被った騎士のような服装をした者がいた


ミリル「…ありがとうございました…貴方がいなかったらこの人は…」


?「お礼を言うべきなのは私よ、貴方が木を揺らしてくれなかったら特定出来なかったわ。」


ミリル「あっ…それなら良かったです…それよりもこの男の人はどうしますか…?あとさっきまでの道に男の人が4人ぐらいいて…」


?「全員処刑、この国では悪事が全て処刑なの。だから処刑する」


ミリル「処刑…」


フードの少女はそう言うと先程氷漬けした男が入ってる氷を真っ二つに斬った

男ごと…


ミリル「ヒッ……体が……」


?「…もしかして見たことがなかったのかしら…それは申し訳ないわ」


ミリル「いえ…大丈夫です。この国ではそういう決まりというのなら…」


?「……貴方、裸足よ。靴を履いてこなかったの?」


ミリル「あっ…お風呂に入る前だったので…」


フードの少女はミリルを抱えあげ、いつの間に出来上がっていた氷で作ったトンネルのようなものの入口に座らせた


ミリル「え?何ですかこれ…」


?「到着点はあの宿にしたから早くお帰りなさい、足は上げておくのよ。そして次はもうこんなことをしないで……全て私が対処するから」


ミリル(あれっ…なんか目が光ってたよう「ぎゃぁぁぁぁぁっ!」


フードの少女がミリルの肩をトンッと押すと、氷の滑らかさで爆速で滑っていき、あっという間に宿に着いた


ミリル「…な…何これ……目眩がする…」


ミリルはフラフラになりながら立ち上がり、壁に手を置いてゆっくりと浴場へ向かった


服を脱いで体を洗って長い髪の毛を結び、暖かいお風呂に浸かるとミリルは自然とこぼれた幸せなため息を出した


ミリル「あったか〜い…」


ミリル(そういえばあの女の人大丈夫なのかな…あのフードの女の子に任せたままだけど…いやあれは不可抗力だったし……あ、待って。もしあのフードの子もヤバい子だったら女の人は………まぁでも危ない人には見えなかったし大丈夫だよね………とりあえず考え事は辞めて無になろう…)


ミリルは30分ほど湯船に浸かり、身体をタオルで拭いて就寝着に着替えると先程あったことを忘れたかのようにベッドで静かに目を閉じた


そして日が登り朝が訪れた

雪は自然と止んでいて、昨日見たかった国全体の景色を一望しミリルは嬉しそうに目を輝かせていた


ミリル(………それにしてもフロイゼン城おっきいなぁ…あそこにリディア様が住んでるんだ…それじゃあ私は職探しをしないと……この宿に入れるのはあと13日…その間に安定した職を見つけてユスタルさんに返済しないと!)


ミリルの借金(?)状況 30万マギア
















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