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よくある悪役令嬢ものだと思ったら……  作者: ユキア


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5/18

刺殺

お茶会に行くのをやめてジグとデートする事にしたルナ。お互いに準備してから家の門の前で待ち合わせした。

「お嬢様ー!」

待ち合わせ場所にジグが遅れて走ってくる。

「あら、ジグ。女性のエスコートの仕方ぐらい身につけておきなさい?」


「は、はい。ですが、どうして、その、で、デートなど?僕と……?」


「……さあ、何故でしょうね?よく考えてみなさい?」


「……」


そうして、馬車を出す。


「お嬢様、お茶会はよかったのですか?」


「ええ、いいのよ。それより、行きたい場所はある?」


「……!あります!」


「そう。」


ジグの案内で連れて来られたのは1面の花畑だった。


「まあ、素敵!ジグ、貴方にしては良いセンス……!?」


刺された。血が吹き出す。


「じ、ジグ?」


「バカにするな。いつもそうやって僕を見下してただろう!!」


そう聞こえて意識が暗闇に落ちてゆく。そう、私は誰にでも憎まれていたのだ。

目が覚めるとそこはジグを引き取った日だった。


「こんな前に?」


「ルナ、この子を貴方の執事にしようと思うの!どうかしら?」


そうルナの母はいった。思えばルナはこの日から嫌がらせをしていた事を思いだした。


「ええ、もちろん。賛成ですわ。」


殺されるまで憎まれていたなんて思わなかったが……。


「お嬢様!奥様!ありがとうございます!僕!頑張りますね!!」


ジグは嬉しそうにそう言った。幼いジグ。そんなジグはこれから私と母、そして、父から酷いあつかいを受けるのだ。ここで運命を変えてしまえばよいのでは?


「ジグ、あっちで一緒に鍵遊びしましょ!」


「はい!」


この日からルナはジグをかわいがった。そうして、7年が経つ。


「長かったわ。遂にその日がきた……。」


その日は来た。断罪される日である。ルナは舞踏会にジグを連れてやって来た。

そして告げられる。


「ルナ・グラディウス!君を断罪する!!」


結局こうなるのだ。そう思った。ブルームはチャールズの後ろでにたにたしていた。


「待ってください!お嬢様は何も悪いことなど!」


ジグが庇いにきてくれた。7年だ。7年待ったのだ。だが、結末は一緒らしい。ジグの言葉は誰にも届かなかった。ブルームはわざとコケて突き飛ばされたと言い張った。チャールズは怒りのあまり、ルナに刃を振り下ろす。


「?!」


そして、死んだ。ジグが……。私を庇ったジグが死んだのだ。雨が降る。


「誰か!誰か医者を!!医者をお願いします!!」


ルナは必死にジグを助けようとするが、出血は止まらない。


ルナの声も届かない。そんな、こんな結末の為にループしたんじゃない!チャールズはルナに再び刃を振り下ろした。


目が覚める。そこは……。


神の前だった。


「やあ、悪役令嬢。ループはどう?楽しいかな?」


「……たの、しい?ふざけないで!!」


「あー、はいはい。怒らない怒らない!」


「あんな結末見せられて私は、怒ってるの!!」



「はいはい。じゃ、次は別の所に転生しようねー。」


「嫌よ。」


「はいはい。……はい?」


神はルナの思いもよらぬ言葉に呆気にとられる。


「私は勝つ!!必ず!ルナ・グラディウスで生き残って見せるわ!!」


「……頑固だなぁ。仕方無いじゃあ、今度はどの時間にーっと」


「どうして、どうしてなの?どうして私は不幸にしかならないの?!」


「それは君が……」



「私が何?」


「いいや、なんでもない。それより、今度はどこに戻りたい?」


「どこでもいいわよ!」


「はいはい。てんせーい、と。」


光る円盤を操作しながら神は適当にそう言った。


目が覚めるとそこは牢獄の中だった。


「は?」

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