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よくある悪役令嬢ものだと思ったら……  作者: ユキア


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4/18

ジグ

そしてまたループする。目覚めるとそこは舞踏会の4ヶ月前だった。


「……」


目覚めは最悪である。首と胴を分かたれる感触がまだ残っていた。不意にドアがノックされる。


「お嬢様。おはようございます。失礼いたします。モーニングティーのお時間です。」


「ジグ、おはよう。」


「はい。」


いつもなら嫌がらせで紅茶をわざとジグにかけるのだが、今日はそういう気分になれなかった。破滅を止めるためにはどうすればいいか、そればかりルナは考えていた。


「お嬢様?どうかされましたか?」



「いいえ、なんでも……!」


ルナはあることを思いつく。この男を利用できないだろうか?そう頭に浮かんだのだ。現代社会に転生した時に知ったのだが、ジグは実は王室本家の隠し子であり、隠し攻略キャラという設定を持っていた。


「ジグ!」


「は、はい!なんでしょうか?!」


「……」


とはいえ、仲良くなどどうすればなれるだろうか?


「……」


「お嬢様?」


「ジグ、何か欲しい物はない?」


「!?そ、そんな滅相もありません!今の生活で満足しております!」


「……そう。」


どうやって利用すればいいだろう?そう考えているとジグはいきなり土下座した。


「も、申し訳ありません!何かお気に召さないことでもあったのでしょうか?!」


「…いいえ、そうではないわ。」


「では?何故?」


「そこまで私って怖い?」


「は、はいもち……い、いいえ!滅相も無いことです!」


「そう。」


ルナはそっと手に持っていた紅茶をジグに渡した。


「?」


「かけなさい!」


「?!何を?」


「私が憎いのでしょう?ならその紅茶を私にかけなさい。」


「……憎くなど…」


「嘘が下手ね。いいわ。行きましょう。」


「どこに、ですか?」


「お茶会よ。」


そう。この日はお茶会があったはずである。身支度を整えてお茶会へ向かおうとした。だが、途中で馬車が壊れてしまうのだ。そして、お茶会に遅れる事になる。ルナはそこまで覚えていた。


「……ジグ。」


「はい。なんでしょうか?」


「私とデートしてくださらない?」


「はい!もちろ……はい?」


ジグは一瞬、その言葉の意味を理解できなかった。彼女はニタリと笑った。


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