不幸の連鎖
「お前は今日から俺の嫁だ!」
「はい?!」
「はいって言ったな!よし!着いてこい!!」
「言ってなーーい!」
そういいながらも無理やりズルズルと引きずられてゆく。そして、細い路地に連れ込まれた。
「いや!離して!!」
「黙れ!!」
このままここで犯されるのだろうか?と思った時だった。
「さ、ここがお前の新しい家だ。」
「へ?」
細い路地を抜けると森の中に大きな洋館があった。
「こ、ここは?」
「いいから!」
屋敷に入るとそこは煌びやかな装飾が施されていた。そして、メイド達に連れていかれて服を着替えさせられる。そして、客間に案内されるとさっきの少年が現れた。
「あの……これは一体?」
「言っただろ?お前は俺の嫁だと!」
「言ったけど、了承してない……」
「いいから受け入れろ!」
「どうしてよ?!」
「……俺はある魔法使いに幼児化させられている。その魔法をとくには金髪で青い瞳をして白いドレスを着た指名手配者の女と結ばれる必要がある。」
「はい?」
「お前の事だ。ルナ・グラディウス。」
指名手配書を見せられた。
「!……私を、警察に突き出すつもり?」
「いいや?」
「なら、何故?」
「言っただろ?呪いをとく為だと!それに……」
「それに?」
「俺はお前に人目惚れした!」
「は?」
「安心しろ!ここはお前の国ではない!隣国のリュクグロスだ!」
「リュクグロス?!なら私の国に私を突き出すつもり?」
「違う!お前を嫁にしたいんだ!」
「……無理よ。」
「そんなに俺では嫌か?」
「違うわ。私に関わるとロクな事にならないからよ!」
「なんだ、そんなことか……ふはははっ!」
「何がおかしいの!?」
「いや、すまん。だって、俺は既に呪われている。だからもう既にロクな事になってないぞ?」
「そ、それはそうかもだけど、さらに深刻なことになるかも……」
「俺は今不幸だ。これ以上不幸にならないさ。だから、ここにいて欲しい。ダメか?」
そう、返事なんて決まっていた。行くあてなんてない。彼の申し出を受けるしかないのだ。
「……本当にいいの?」
「ああ。」
「じゃあ、ありがとう。」
「ああ。」
「ところで貴方何者?」
「俺はこの国の公爵家当主、アンドリュー・レオン。よろしくな。」
「へ?」
当主?アンドリュー・レオン?へ?え?
「ええ?!アンドリュー・レオンと言えば、名家も名家で!国政ですらその言論で揺るがしかねないというあの?!」
「ああ、そうだ。これまで、表舞台では影武者でなんとかしていた。だが、限界もある。そこで、俺自らが呪いを解く女を見つけようと城をでたらお前に出会った。」
「そんな都合よく……」
「いや、運命だ!そう思っている!」
「運命……」
「さっそく式の日取りを決めねば!!」
「いいの?本当に?私、人殺しなのよ?」
「ああ、百も承知だ!」
「わかりました。婚約いたします。」
「うむ!では、さっそく……」
アンドリューはルナにキスしようとルナを引き寄せる。だが、身長差からキスできない。
「何してるんですか?」
「キスだ!キス!誓いのキスだ!」
「しませんよ?!」




