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さよならの先に……
「さよなら、私」
毒を、飲めなかった。ギリギリの所で持ちこたえた。毒の瓶の中身を捨てる。
「!」
「ごめんなさいね、私。私はまだ、絶望なんてしないわ!」
「そう?貴方がなんと言おうと、誰も貴方を信じないわよ?人殺しのルナ・グラディウス?」
「……私は……。」
「それとも、人殺しじゃないって言うつもりかしら?」
「……」
「諦めなさい!さあ!これを使って!」
ブルームは短剣を差し出した。
「いやよ!」
「なら!私が殺す!!」
ブルームはルナに短剣を振りかざす。ルナはなんと避けると走って逃げた。
「どうせ、どこにも逃げ場なんてないわよ?」
★★★
ルナはなんとか知らない街に着く事ができた。
「ここは、どこ?」
ルナは少し錯乱していた。人が多い所に出ると人々が話している言葉が全て自分の事のように聞こえる。
「人殺しよ!」
「人殺しだ!」
「あの女よ!」
「ちが、違う……きゃっ!」
逃げようとした曲がり角で誰かにぶつかった。
「いった……」
「いってぇ……気をつけろ!」
「ごめんなさい!」
そこにいたのは黒髪の少年だった。
「!」
少年は彼女を見る。
「どうか、したの?」
「……見つけた。」
「へ?」
「お前は今日から俺の嫁だ!!」
「はい?!」




