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よくある悪役令嬢ものだと思ったら……  作者: ユキア


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16/20

破滅の時

「どうして?!どうして火をつけたの?!答えなさい!ジグ!!」


「それは、貴方を、手に入れるために……!貴方を愛しているからっ…」


「嘘よ!愛しているならどうしてこんな酷い事ができるのよ!?」


「ご主人様は僕と貴方の婚約を認めて下さらないでしょう。なので……殺すつもりはなかったんです……。」


「人殺し!!」


「そんな事言わないで、聞いてください!」


ジグはルナに掴みかかる。ルナは力の限り抵抗する。


「いや!離して!」


「僕は貴方を手にいれる為に…!」


「離して!離して!!」


「!?」


もみ合っているうちにジグは転んで花瓶で頭を打った。


「……はぁ、はぁ……」


「………」


「……ジグ?」


「………」


その瞳が最後に映したのは愛しい人だけだった。そして今はもう、何も映らない。


「ジグ……?ジグ!?」


ルナはジグに駆け寄った。


「ジグ!ジグ!!しっかりして!!嘘よ!嘘でしょ?!」


何度も頬を軽くか叩くが起きない。


「私が、ころし……………いやぁあああああああああああっ?!」


ついにルナは狂ってしまった。ルナは走って逃げる。どこまでも走った。そして、森の中で迷ってしまった。途方にくれて木の根元に座り込む。


「アンドレス……お父様、お母様……私は、一体どうすれば……。」


「ごめんなさい。ごめんなさい。私は……」


「私は人殺し、よね?」


「え……?」


顔をあげる。


「ブルーム?!いや、私?!」


「……ええ、そうよ。私。」


「また私を殺しにきたの?」


「……絶望を、破滅を、味わったでしょ?」


「……ええ。」


「なら、堕ちなさい。私側へ。」


そう言って毒の小瓶を差し出した。


()になればもう絶望なんてしない。チャールズも手に入る。富も名誉も地位も……そんな人殺しの汚い手とおさらばできる……さあ、堕ちなさい?」


ルナは震える手で小瓶を受け取る。


「さあ」


毒薬を手に、ごくりと生唾を飲む。これを飲めば死ぬだろう。そして、神の元へ行ってブルームにしてもらう。そうすればいい。そのはずだ。ルナは毒の瓶の蓋を開ける。中は紫の液体だった。ルナは瓶の毒を呷る。


「さよなら、()

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