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よくある悪役令嬢ものだと思ったら……  作者: ユキア


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15/18

飛び火

アンドレスの屋敷に着くと使用人達が迎えてくれた。アンドレスの書斎へと向かう。


「ルナ!」


「アンドレス!会いたかったわ!それで例の件はどう?」


「ああ、君に彼女が近づかないように暗示をかけてある。」


「そう、ありがとう。」


「しばらくはこの屋敷で過ごすといい。」


「ええ、ありがとう。」


こうして、ルナはしばらくアンドレスの屋敷で過ごす事になった。食後の事である。ルナはアンドレスの書斎へと向かう。


「アンドレス。」


「ルナ、どうかしたのかい?」


「ええ、放火した犯人を見つけてほしいの。できるかしら?」


「ああ、それぐらいならできるさ。」


「ありがとう!」


その様子をジグは扉の隙間から見ていた。アンドレスの書斎からルナが去るとジグがノックして入った。


「あの……」


「?君は?」


「ルナ様の使用人のジグと申します。」


「使用人?何か用かな?」


「ルナ様とはどう言ったご関係ですか?」


「関係?ただのいとこだよ?」


「そう、ですか…」


「ああ」


★★★★


ルナが庭でアフタヌーンティーを楽しんでいると屋敷から悲鳴が聞こえた。ルナと使用人達は大急ぎで悲鳴の元へとむかう。そこで見たのは酷い有様だった。


「……アン、ドレ……ス?」


アンドレスの顔は切り刻まれてぐちゃぐちゃになっていた。


「いやぁああああ!!」


ルナはその場で失神した。使用人達はルナをゲストルームのベッドへと運ぶ。


「…さま」


「お……じょ さま…。」


「お嬢様!」


ルナが目覚めるとベッドの横にはジグがいた。


「ジグ?」


「お嬢様!良かった!目が覚めて……」


「私、は、……はっ?!」


アンドレスの事が頭を駆け巡る。


「アンドレス!アンドレスは?!」


「アンドレス様は……」


「そんな!嘘よ!」


「お嬢様!落ち着いてください!大丈夫、僕がいますから!」


そう言ってジグはルナを抱きしめる。そして、ルナは見つけてしまった。ジグの肩に血が着いているのを……。ルナはジグから離れる。


「ジグ……怪我でも、したの?」


「え?」


「ほら、ここに、血が……」


「あ、ああ、これはその、ちょっと転んで……」


「…………」


「ジグ、正直に言って?」


「何をですか?」


「貴方が、アンドレスを、殺したのね?」


「!?」


「ジグ、答えて!」


「……あの男がお嬢様に色目を使うから!」


「?!そんなわけないじゃない?!何を言っているの?!」


「あの男が悪いんだ!!それに、それに、放火した犯人を見つけるなんて言うから……!」

ジグは口を滑らせた。その瞬間にルナは確信する。


「………どう、して……?」


「お、お嬢様!違うんです!本当に違っ」


ルナに縋り付こうとするジグ。そんなジグをルナは突き飛ばした。


「どうして?!どうして火をつけたの?!答えて!ジグ!」


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