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罪ほろぼしには、なったか?
もう会うことは、ないでしょう
俺も明日、生きているかは分かりません。
なぜか、何事にも興味、感心が薄らぐように、なっています…。
全ては思うようになりません。
そんなことは、分かっています。
そんなことは、分かっています。
そんなことは、分かっています。
罪ほろぼしには、なったのか?
でも、俺が今までが見てきたものには、
更に更に更に、
更に更に更に、があって、
それを書いてみようと思います。
それを書いてみようと思います…。
『オチ』のある話をしたいと思う。
当時、俺は人知れず、小説を書いていた。
俺は、だいたい、それらのラストは、
底抜けではないが、ある程度のハッピーエンドにしたいと思っており、実際、そのような作品を書いていた。
その時分、俺は日中、普通にフルタイムで働いていて、
休みの日に、小説を書くというスタイルだった。
ある時、
(それなりに長く書きたい!)と思った俺は、
100話、完結の連載小説に、取りかかった。
1話目から、書いて、書いて、書いていた。
当時、俺は工場で働いていた。
その工場の上司を俺は尊敬して、
発言する内容、身を持って部下に仕事の指導をする、その彼のあり方に、尊敬の念を抱いていた。
100話完結の小説を90話くらい書き上げたとき、
俺は、普段の工場の仕事において、あるミスをした。
幸い大事に至らなかったが、
尊敬している上司に、こっぴどく言われた。
「自分のことを信じすぎては、いけないよ!」とのことだった。
あれ?、たぶん、この作業、これでよかったよな…で、
やるのではなく、あやふやだったり、分からなかったら、ちゃんと回りに聞きなさい!
という話だ。
俺も、その通りだと思い、以後、そうした。
回りは、俺が聞いたとき、丁寧に教えてくれた。
結果として、俺は工場の仕事においてミスが激減した。
原作者一人で小説を書くとき、そりゃ、もう、
己の意のままに書いていいわけだ。
実際、俺は、そのように、それまで小説を書いていた。
工場の一件で、
俺は、100話小説を、それは原作者の己の都合のよい、利己的な結末、独りよがりのラストは、止めようと思い、完結に向けて、筆を走らせた。
最後に、
宇宙人を登場させたのだ。
宇宙人は、存在して、この人類より遥かな知性と文明を持ち、俺ら地球人に接触してくる、というラストにしたのだ。
それで、確かに、100話小説は、無事、完成して、それは、そのまま、手直しをせず、俺の部屋の引き出しに、その原稿が入っていた。
大分、時が過ぎて、やはり、宇宙人いる、いない、論争は昨今も時折あって、俺は他者による、それを見聞きしていた。
そして、ふと俺は思う。
(宇宙人は、地球人にとって、それは、それは、脅威な存在で、人類を家畜、奴隷にする可能性も、あるのではないか……!?)と。
それで、俺は自室の引き出しを開けて、久しぶりに、己で書き上げた100話小説を始めから読んだ…。
書いたのは、俺だ。
俺の記憶の通り、終盤に宇宙人が登場する。
そして、最後の最後のラストは、
小説において、人間である主人公に、宇宙人は、
友好的で幸せをもたらしたという終わり方だった…。
何度、己で、その小説を読み返しても、
そうとしか、俺には取れない内容だった……。
結局、結局だ……
間違いなく地球人である俺は、己で全てを決められる小説を自身一人で書き上げた時、
結局、
己が喜べる、己に都合の良いものを書いていた、というわけである……。