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「『ネットサーフィン』って、もう死語かな?
いやさ、それをしている時、
あなたが思い付く『一攫千金』は?
っていうネットアンケートがあってさ。項目には、色々あって、一番下は、
『一攫千金は、あり得ない』だった。
それに一票が、そのアンケートの投票者の5割の50%で、あとは…」
「宝くじ?」
「それは、あったと思う」
「徳川埋蔵金?」
「あったかなぁ…。」
「アフリカにダイヤモンドを掘りに行く」
「なかったと思う…。」
僕らは二人で、そんな問答を続け、それが尽きた時、
僕は彼に、
「コンテストの結果、また、教えてよ♪」と席を立ち、帰ろうとした…。
ふと、台所が見えた。
多様なカップラーメンが大量にテーブルに、あった。
「もちろん、教えるさ!」という彼の力強い声を聞いた。
畑中の、よくよく見ると、やつれている顔をしかと見て、僕は一人暮らしをしている彼のアパートを出て帰路に就いた…。