私の家族
私は四兄弟の長女らしい。おかしな書き方だと言われるかもしれないが、生まれた記憶もなければ人に育てられた記憶も無い。いつの間にかここに居たような状態で、一緒に居るのがたまたまみんなだっただけで、兄弟なのかすらも分からない。ただ私が一番年上だったので、姉としてこの人たちの中で生きている。
しかしとても難しい。
私は人見知りで口下手だから初めは随分と兄弟に心配と迷惑をかけたものだ。今では自然に笑うことも話すこともできるが、記憶がある限りの初めでは、どちらともぎこちなく、他人行儀になってしまっていた。今でも後悔している。
弟はこんな私を冷静でかっこいいと思い慕ってくれているようだが実体がこれではさぞや失望することだろう。
そのようなことがないためにもこれからも自分を磨かなければならないようだ。
みんなとても良い人達で私はとても助かっている。弟や妹は、私の口調を個性だと認めて警戒することなく話してくれる。
いつできたのかも分からない恐怖心を私は持っている。俗に言うトラウマのようなものだろうか?
口調を怖いと言われたり、馬鹿にされたりする記憶。
今は気にしていないのだが、昔はとても驚き、また傷付き人を信じることが怖くなっていたのだった。
まだまだ理想の姉には程遠いが日々精進していきたい。この仲間に出会えて私はとても幸せだ。