暗殺されかけた第3皇子の復讐譚、毒殺されそうになったので流石にキレました。邪魔をする奴は皆殺しにしてやります~後に虐殺帝と呼ばれる男の復讐劇2~
前回のあらすじ、暗殺しようとしてくる兄達とその離宮で働く皆を皆殺しにした。
兄弟を殺したことで皇太子にはなれたけど、父上が何時まで経っても退位しない。更には兄上達を支持していた貴族達が私を支持出来ないとか公然といいやがる。面と向かって文句言ってきた連中を殺してたら、帝国を解放するとか意味わかんないこと言って反乱起こしやがった。戦力比としては1:8くらいで負けてるんだわこれ。
戦力で負けてるから前線に立って邪魔くさい敵兵を殺しまくってたら敵の総大将のなんとかって公爵を殺すことに成功した。後ろ見たら味方も付いて来てなかったせいで敵に包囲されたからちょっと痛い思いしたわ。
「この化物め」
「その化物を敵に回したことが失敗だったんじゃね?」
「帝国最強の剣士と言われた私が化物を退治してくれる!」
「最強の剣士だかなんだかしらねえけど、槍の間合いで戦うとか頭悪すぎるよね」
自称帝国最強(笑)さんを殺したところで敵の士気が崩壊して壊走した。ってことで皆大好きな掃討戦に移って逃げ遅れた貴族を殺しまわることに成功した。
その後は各貴族が籠城したから面倒だけど俺が城門を叩き斬って突撃させるという作業を繰り返していって内乱を起こした貴族を壊滅させることに成功した。
反乱を起こした貴族の領土は没収して、私を支持する貴族に領土を与えることにしたが、こんな内乱まで起きているのに父上は政治に興味がないらしい。
私の味方ではないが謀反を起こさなかった貴族の公爵さんが私に苦言を呈することが多くなって面倒くさくなった。殺してやろうかとも思ったが国に対する忠誠心はあるので我慢した私は偉いと思う。
「殿下、敵対した者を全て殺すというのはいかがなものでしょう」
「謀反は七族死刑が決まりだ。それに比べれば甘いと思うが?」
「確かにその通りではあります。しかし謀反を起こした者の中にも使える人材はおりますし、寄り親との関係でやむを得ず謀反に加担した者もおります。領土を没収するのはしょうがないですが助命をお願いいたします」
「まあよい。積極的に謀反に加担した者は許せんが、公爵が助命したいと思うものは助命せよ」
「寛大な御心ありがとうございます」
「ただし、助命した者が再び私に逆らったら公爵にも責任を取ってもらうぞ」
「畏まりました」
こうして内乱の後処理をしてたら意外と私は処理能力が高いということが分かった。もしかして前世と今世合わせて二人分の頭があるのだろうか、試しに内政に力を入れてみたところ1年で帝国の国力が戻った。私すげえやん?
「殿下があれほどの能力があったとは予想外でしたな」
「うむ、失礼ないいようだが脳筋なのかと思っていましたな」
「敵対さえしなければ諫言も嫌々ながら聞いて下さるし、陛下が早く譲位してくださるのを待つのみだな」
「殿下のお陰で滞っていた政務が解消されている、後は殿下の後継者ですな」
「殿下にそれとなく名族の女性を会わせているが余り興味がなさそうだった」
「殿下は男色ですか?」
「男色が好みそうな男を殿下の傍に仕えさせてみたが、それも興味なさそうだったな」
そういう話がされてるだろうなーとは思いつつ嫁とりには慎重だ。ちなみに私は女性が嫌いなわけではない、むしろ女の子は好きだ特に髪が軽いドリルになってる子は大好物だ。ちなみに男の子も好きだったりする小柄で女の子っぽい男だけだがな。なんで嫁とりしないかというと簡単だ、これまで抱こうとした女(と男)が全員暗殺者だったからだ。なんとなく女を避けるようになっている。ちなみに料理を任せているメイドとは関係を持ってたりする。
それにしても政治は退屈だ。面倒な書きまわしの書類を読んでからサインするのダルすぎる。また戦争でもおきないかなー。
「殿下大変です。隣国が縁戚の貴族の仇と言って宣戦布告してきました」
「よし、兵を集めよ。私が叩き潰す。その間の内政は公爵を宰相に任じて一任する」
「は、殿下の期待に応えて見せます!」
「公爵の娘は髪型が軽くドリルだったな?」
「は? 確かに髪の毛を巻いておりますが」
「では戻り次第公爵の娘を私の妻とする」
「ありがとうございます!」
「では任せたぞ公爵、いや宰相」
「お任せください」
体よく公爵改め宰相に仕事を押し付けることに成功したが、何かやたら感動してるわ。仕事人間なのかな? まあ私は楽しい戦場に向かうことにしましょうかね。
私はよくわかってなかったけど宰相に任じられたことで私からの信頼が一番高いと認めた様なものの上に娘を娶るということで外積として帝室を除けば国内最大の権力を握る事が出来ることに喜んでいるらしい。
偉くなるってイコールで忙しくなるってことだってことわかってるのかね。私なら面倒だしごめんだわ
軍神と呼ばれることになる皇帝と史上最高の宰相と呼ばれるコンビが生まれた瞬間だった。