【男女】始まりはgiocosoで
Spoonユーザーの方は、こちらの台本をご自由にキャストやライブでご使用頂けます。報告も基本不要です。(個人的にCASTのシェアをいただいた方には、聞いた感想のコメントを残させていただきます。)
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以下の紹介
作者名:夏凪ひまり ※必須
(余裕があれば↓)
作者プロフィール
関西在住、20代(女性)
日曜日の22時からたまひまらじお!というダブルDJの企画枠をしている。笑い足りてるぅ?
≪CAST使用の場合≫
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#夏凪ひまり
(できる人のみ↓)
サムネイル
タイトル、作者名を表記。
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始まりはgiocosoで
脚本:夏凪ひまり
【登場人物】
鳥居洋介 とりい ようすけ
サックス奏者。大学教師。ぶっきらぼうだが根は優しい。
松雪優音 まつゆき ゆの
音大生。 クラシックサクソフォン科3年生。
将来の夢はプロ奏者。少し勝気な明るい性格。演奏は一流だが、あがり症という致命的な欠陥を持つ。
【用語解説】
giocoso:おどけて、楽しく、生き生きと愉快に
鳥園:この世界の鳥をモチーフにした遊園地。定番のデートスポット。
【演者様へ】
語尾、一人称、言い回し、変更可。
※以下脚本
鳥居
「ほら、もっと腰落とせよ。」
松雪
「うぅ……」
鳥居
「おい、足震えてるぞ?ちゃんと立てよ。」
松雪
「ハアッハアッ……こんな……格好……嫌っ!」
鳥居
「ほら、サボんな。もっと腰突き出せ。そう……」
松雪
「ハァッハァッ……先生……もう……これ以上は……!」
鳥居
「だらしねぇなぁ。はぁ……分かった。もう、楽になっていいぞ。」
松雪
「あぁぁぁぁ〜!疲れた!!先生のバカ!鬼!人でなし!」
鳥居
「日々の基礎練がなってないのが悪い。スクワットぐらいで音を上げてんじゃねぇよ。」
松雪
「他のゼミの人はこんなことしませんからね!」
鳥居
「ふんっ、恨むなら己のくじ運を恨むんだな。よそはよそうちはうちだ。足腰がしっかりしていないと、いい音は出せない。」
松雪
「なんか、もっともらしいこと仰ってますが、元はといえば街角演奏対決なんてふざけた事やりだす先生のせいですよ!」
鳥居
「罰ゲームが嫌なら勝てばいい。」
松雪
「本当にいい性格してますね。私があがり症だってことからかってるんですか?」
鳥居
「そんな訳ないじゃないか。俺はプロとして君にステージを用意したまでだ。君の描く夢が本物なら私を利用して輝けばいい。」
松雪
「そんな無茶苦茶な……。本当に、無理なんですよ……。」
鳥居
「傷は深いか……。そんなこの世の終わりみたいな顔すんじゃねえよ。演奏家人生はまだまだこれからなんだから。ほら曲見てやるから。」
松雪
「はい……。」
≪場面転換≫ 数時間後
鳥居
「松雪、今週末空いてるか?」
松雪
「ぅえっ!!!?は、はい!」
鳥居
「変な声。」
松雪
「心の声漏れてますよ。」
鳥居
「おっと、これは失礼。」
松雪
「絶対思ってない。」
鳥居
「で、空いてるんだな?なら、一緒に豊鳥園行くぞ。」
※豊鳥園
松雪
「え??豊鳥園って、あの鳥をテーマにした遊園地ですよね?
(まさか、デート……!?)」
鳥居
「あぁ。演奏の依頼が入ってな。」
松雪
「(デート違うんかい……!)」
鳥居
「覆面で良いそうだから、人前にでるいい練習になるかと思ってな。どうした、涙目だぞ。」
松雪
「なんでもないですぅ!」
鳥居
「っそうか、そんなに嬉しかったのか!俺ってば、やっぱり最高の先生だな。」
松雪
「そーですね。(あぁ、もう盛大な勘違い。恥ずかしい。)」
≪場面転換≫ 当日
松雪
「あの、先生。覆面ってまさかこの着ぐるみの事ですか?」
鳥居
「あぁ。この遊園地のマスコットキャラ、トリエもんの彼女、ぴぃちゃんだそうだ。」
松雪
「いや、聞きたいのはそうじゃなくて!!!!これを着て本当に演奏ができるのかと聞いてるんです!」
鳥居
「できるだろ。俺も学生の時着たことあるし。」
松雪
「(いや、さらっと衝撃の事実なんて聞きたくなかった!)
で、先生はなんだかキラキラの衣装着てますね。」
鳥居
「あぁ、なかなか似合ってるだろう?トリエもんが鳥から人間の王子様になった時の衣装だそうだ。かっこいいだろ?」
松雪
「さりげなく一番おいしい役なの腹立つ。私もそっちがよかったです。」
鳥居
「なら、交換するか?大注目の主役だぞ?」
松雪
「結構です!後、着替えるので出てってください!」
鳥居
「えー?減るもんじゃないだろ、ケチ。」
松雪
「この、ド変態!」
≪場面転換≫ ステージ袖
松雪
「……っは、は、は」
鳥居
「大丈夫か、松雪?水飲むか?」
松雪
「ありがとうございます。……っはぁ。」
鳥居
「落ち着いたか?」
松雪
「はい……。」
鳥居
「まったく。このステージにはそんな顔は似合わないぞ?この曲の始まりはgiocosoだ。おどけて、楽しく、生き生きと愉快に楽しんだもの勝ちなんだよ。それに、ここにはお前にプレッシャーをかける父親も、過保護なお前の母親もいない。そして、今お前はぴぃちゃんだ。演じろ、楽しめ。それでも本当にダメだと思ったら、俺だけ見てろ。さぁ、本番だ。行くぞ。」
松雪
「(私は、先生の言葉に何とかうなずいてステージに歩みだす。
先生はズルい。いつもこうやって、私の意識を全てかっさらっては、期待してくれと言わんばかりの甘いセリフで私の脳を麻痺させる。演奏が始まれば、先生の大丈夫だ、信じろ。そう言っているような力強くて華やかなサックスが私を安心させてくれる。週末でお客さんもたくさんいる。でも、お客さんが見ているのは私じゃない。マスコットのぴぃちゃん。
大丈夫、怖くない。私ならできる。この曲はgiocosoなんだから。)」
松雪ナレーション:
鳴りやまない拍手と歓声の中、私達のステージは幕を下ろした。
≪場面転換≫ 帰り道
鳥居
「久しぶりにうまくいった感想は?」
松雪
「(深呼吸)楽しかったです。」
鳥居
「なら、よかった。なぁ、松雪。これから先、ステージに立てないのは演奏家にとって致命的な欠陥となる。稼ごうと思えばある程度の名声は必要だ。お前の父親が世界的に有名な音楽家なように。まぁ、俺だって、両親があんな感じじゃ、根をあげたくなるのもわかる。だから、今度お前の両親に挨拶に行こうと思う。」
松雪
「はぁっ!!!?」
鳥居
「もっとお前が自由に羽ばたけるように。」
松雪
「どの立場で……」
鳥居
「もちろん、君をかっさらいに行く不届き者の婚約者として。」
松雪
「はぁぁぁぁぁ!!!!!?え、ちょっと冗談」
鳥居
「俺は真剣だ。それとも、俺のことは嫌いか?」
松雪
「いや、そんな訳は。」
鳥居
「なら、決まりだな。始まりはgiocosoぐらいがちょうどいいんだよ。せっかく来たしな。観覧車ぐらい乗ってくか?優音。」
松雪
「えっ、はっ!!?いや、ちょっと……私、まだ混乱してるんでるけどーーーーーー!!!?」
松雪ナレーション:
私の叫びをよそに繋いだ手の先の人物はとても楽しそうに笑っていた。
ゆーらじで、Youちゃんに書き下ろした台本です。
バートラムさんのゲスト回です。




