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学園最強のSMMS候補生

お待たせしました┏○ペコ



 異様な雰囲気に包まれるスタジアム、周りの観客はいつしか二人の戦いに夢中になっていた。最初は初心者だからと馬鹿にしていた者も、今は声を出すのも忘れて食い入るようにスタジアム中央の二人を見つめる。



  集中力が切れる前に何とかして決めないと、多分まだグレイさんは本気を出していないだろう。技らしい技は一切使ってない。


 (相手が油断しているうちに決める……)


 僕は木剣の握りを確かめながら覚悟を決めた。

 

 「はぁぁぁ」


 「クソがァァァ」


 お互いの掛け声と共に僕は地面を強く踏みしめて、一気に距離を詰めるべく駆け出した。その『加速』から周りの景色を置き去りにしていく。

 

 刹那…………相手の目と目が合う、グレイさんは何故か怯えている目をしていた。お互いに木剣を振るうべ全力の切り払いを繰り出した。





♢♢♢♢♢♢


グレイside


 俺は覚悟を決めたであろう、ハルと目が合い動揺を隠せなかった。こんな格下相手に逃げる訳には行かないのは分かっているはずなのに頭の中では警鐘が鳴り響き、相手から放たれる雰囲気に呑まれそうになってた。


 俺は自分に喝を入れる為、怒声で恐怖を打ち消し、木剣を強く握り締め覚悟を決めた。


 「はぁぁぁ」


 「クソがァァァ」


 相手を見据えて向かい打とうと、木剣を構え走り出した。ハルから目を離さず睨めつけると、ハルの身体がぶれて見える。それ程の加速力だった。俺は手加減を諦め倒す気で、必殺技を叩き込む。もし、決まれば致命傷を与えてしまうかもしれない。少し怖くなってしまったが、殺るしかない。


 ……ハルを見ると一瞬、動きが止まったように見えた。その隙に俺は必殺技を繰り出した。


 「斬り払い一閃!!」



♢♢♢♢♢♢


 全力で木剣を振りぬこうとした瞬間、身体に重みが襲いかかった。支える事が困難になったのか膝は折れ曲がり、動きが止まってしまった。


 「斬り払い一閃!!」 


 グレイさんの声が聞こえた瞬間、視界は暗転して気が付けば、自分の視界は地面を映し出していた。遅れてやってくる痛みと共に……


 「グハッ!」


 そしてその場にうずくまり、徐々に意識が遠のいて行った…………



♢♢♢♢♢♢


 「こ……ここは……」


 そこには知らない天井があった。どうしてここに…………あっ、そうだ、グレイさんにやられたのか……脇腹にある傷口は手当をされていた。脇腹を抑えながらベッドから起き上がる。


 「痛っててて」


 起き上がると、そこには夏葵さんと、ミカンちゃんがちょうど部屋に入ってきた所だった。


 「ハルくん、大丈夫!? 応急処置はミカンがしてくれたけど安静にしてないとダメだよ。」


 「ハルさん、今日はゆっくりして下さい。」


 「ありがとう、ミカンちゃん、夏葵さんも! ………そう言えば、あの後どうなったんですか!?」


 夏葵さんはあの後の事を詳しく教えてくれた。グレイさんは顔を真っ青にして逃げ出してしまったらしい。会場も唖然としてたけど、僕が運ばれて行く時には凄い歓声だったようだ。そして後で、真白さんが顔を出しに改めて来るそうだ。


 「真白さん!?」 誰だその人は!? 疑問に思っていると夏葵は『真白さん』について補足してくれた。


 「真白さんは二階席で仮面を着けていた女性だよ。あの仮面の下見たことないんだよねぇ~♪……ちなみに……」


 夏葵さんは一呼吸置いて真剣な口調で話しを続けた。


 『イージス王国学園、最強のSMMS候補生ーの真白さん!!!!』




 


 

 




『王国最強のSMMS候補生!!真白登場』


今後のハルの目標は!?

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