宇宙(そら)からの来賓者
待望(待ってくれていた人はいないと思いますが...)の三話です。
投稿に時間かかってすみません。
四話も投稿しますのでよろしくお願いします。
「よく来たねぇ、坊や。いったい何しに来たんだい?」
「ナルを返してくれ!」
ルトは食い気味で言った。
ルトはモルゲ族の奴らと戦い、無事ナルを取り返すととができるのか?
「やぁーだね。あれは俺様のコレクションなんだもんねー。かえすもんか。べー。」
そう言ってモルゲ族の奴はナルが入っているであろうカプセルを指しながら言った。
そして、どこからともなく自分の身長の二倍以上もありそうな剣をだした。
「しょうがない、勝った方の言うことを聞けよ。」
話し合いでは解決できないことを悟り、仕方なく戦闘に持ち込んだ。
「見よ、この俺様の剣さばき!」
間髪入れずにそう言って剣を構え、次の瞬間には剣は振り下ろされ、ルトの左腕には深い傷を負わせていた。
あまりの速さにルトでさえ突然の攻撃をよけることはできなかった。
「さっきあんたの仲間から奪ったやつ返すよ。」
ルトはさっきの弾丸を出し、目にもとまらぬ速さで敵にあて始める。
しかし、まるでそいつはビービー段を弾き飛ばすかのように、四方八方から飛んでくる弾丸をいとも簡単に弾き飛ばす。
「意外とよえーじゃねーか。あと一撃で終わらしたるよ!」
すぐさま態勢を変え、剣をルトの方へ突き出した。
ぐさっ...。
しかし倒れたのはルトではなく敵だった。
「なぜだ...。いま...たしかに...お前に...突き刺した...はずだ...。」
ルトはしょうがないというようにため息をつき、
「俺の腹にワープホールを作ったんだよ。出口はあんたの背中になるようにね。」
「どう...いう...ことだ...。」
「つまりだな、お前が俺の腹に作ったワープホールに剣を刺すじゃん? そうするとその出口になっているあんたの背中にその剣が刺さるってわけ。」
「くそ...、ごはぁっ。」
モルゲ族の奴は血を吐いてその場に横たわった。
「邪魔だからどけよ。」
剣だけをもらって、腕を銃のようなものに変形させて倒れて血を吐いてるやつに向かって撃った。
すると、さっきまでそこにいたはずのやつが灰になって消えた。
「最初からこれ使えばよかった。」
ルトはさっき切られて、現在治りかけの左腕をさすって少し後悔した。
するとすぐに、さっき見つけたナルが入っているであろうカプセルに向かった。
そのカプセルに向かって腕の大砲で撃った。
キュイーン パウゥゥ
それと同時にカプセルは液体みたいに融け、その中からナルを取り出し、そそくさと家に戻った。(戦艦は銀河の果てにルトがワープさせた。)
とおくの方を見やると、はるか彼方から堂々とした太陽が昇ってきていた。
続く
引き続き四話もお楽しみください。