宇宙(そら)からの来賓者
すみません。本当に初心者なもので、投稿の仕方を間違えていました。
「も、もし、もしよければ、わ...私の布団で...寝る?」
そう言った後すぐに二人は少し顔を赤らめたが、
「そ、それでよければ、そうしたい。」
ナルのもとへ突然現れたジオク星人のルト。その日の晩、ルトの場所が特定され宇宙人から狙われる!? ルトとナルの運命は?
ナルとルトはおばあちゃんの作ってくれたご飯を食べおえ、布団を敷き、どのタイミングで布団に入ろうかお互い気を使いあっていた。
「布団、敷いてくれてありがとな。」
「べ、別にこれくらいたいしたことじゃないよ~。」
その時だった。
かさっ、かさかさ...
という音がした。明らかに天井から音が聞こえる。
ルトの顔色が変わった。
すると、
キュイィン...パウゥゥ
ナルの部屋の天井に一瞬で穴が開いた。
ルトは鎧の様なものに変身し、ナルを引き寄せた。
その穴の中から、全身真っ黒の人が現れた。
「みぃつけたぁ。やっと見つけた。これでお前を殺せば宇宙はモルゲ族のもんだぁ!」
「モルゲ族の奴だな。こりゃめんどくさい。なんで俺の場所が分かった?」
「お前の髪に発信機を付けたんだよぉ。じゃ、死んでもらおっかなぁ?」
そういいながら、腕を大砲の様なものに変身させ、銃口をルトの方に向けた。
ルトはちっとも身構えずに、笑顔で言った。
「撃ってみてくださいよ。面白いから。」
モルゲ族の奴は間髪入れずに撃った。しかし撃った瞬間、弾は消えた。
「不思議だろ? どこから出てくると思う?」
デュスゥゥ
「ごはっ!」
モルゲ族の奴の撃った弾は、撃った本人の背中に当たり地面に打ちつけられた。
「意識は無いな。ちょっと待ってろ。」
そう言って、指で円を書きワープホールを作り、その中に入れた。
ルトが振り返ると、そこにはナルはいなかった。急いで天井の上に上り、空を見た。そこには戦艦があった。ナルは二人のモルゲ人に捕まり、戦艦に連れてかれていく。
ルトは戦艦の中に直接ワープできないように、バリアが張り巡らされているのを見つけ、入り口にワープしてドアを次々とこじ開けた。
一つ目のドアを開けても、二つ目のドアを開けても、誰もいなかった。
三つ目のドアを開けると、そこには十人くらいのモルゲ族がいた。一番前で位の高そうな奴が、
「一人なの、ぼっちゃん?」
と聞いてきた。
「そうですよ。」
ルトは挑発気味でそう返した。
「怖くないのかな?」
相手のモルゲ族は笑っているが、目が笑っていない。
「そっちこそ、みんなで一緒にやろうなんて臆病だよな?」
ルトは思ったことをそのまま返した。
返す言葉が見つからず、一番偉そうな奴の堪忍袋の緒が切れた。
「やれぇぇ!!」
そういわれた周りの人達は銃の引き金を引いたが弾が出ない。
「君たちの探し物はこれかい?」
ルトはそう言って手を開けると、そこには弾丸がたくさんのっている。
「返してほしいなら返すぞ?」
指先に弾丸をのせ、一番偉そうな奴の頭めがけてデコピンした。実はその弾丸はルトが操っている。
そいつは手を伸ばしてキャッチしたように見えたが、その手をありえない方向にすっとよけて頭を撃ちぬいた。そのままカーブを描いて二人目、三人目、四人目というように次々と頭を撃ち抜かれていく。しかし五人目で剣ではじかれてしまった。
「いい洞察力だね。もっと面白いことしたくなった。」
ルトの手のひらにのっていた弾丸が次々に宙に浮いた。そして、いっせいに残りの奴らを倒した。
「こんな使い方もあるのか。」
ルトは手慣れたように使っているように見えたが、実はこんな使い方は初めてだった。
その後も、ちょくちょく現れる敵を吹き飛ばしながら進み、戦艦の一番端のナルがいると思われるところに着いた。
「よく来たねぇ、坊や。いったい何しに来たんだい?」
「ナルを返せ!」
ルトは食い気味で言った。
続く
読んでくださった皆様ありがとうございます。