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最強の戦士

 その女性は片手を上げながら、こちらに向かって歩いてきた。

 彼女は、神居かむい紗榎さえ。年は18歳で、利乃の4つ、光輝と燈の2つ上の先輩だ。

 今の彼女の姿は、光輝達3人の着ている戦闘用の服では無く、真っ白なワンピース姿だ。さっきまで、光輝達とは反対側の北と北西を担当していたはずだが、全く戦闘に向いていない服装だ。

「紗榎さん。まさかとは思いますが、そのワンピースのままで不明者の処理に行って来たのではないでしょうね?」

 光輝は紗榎から返ってくる答えをだいたい予測していながらも聞く。紗榎は光輝達の近くまで来ると、そこにあった椅子に腰かけた。

「もちろんこの格好で行ったよ」

「思った通りの答えです。ちゃんと戦闘服着てくださいです。怪我しますですよ?」

 利乃は大きくため息をつく。光輝もその答えを予想していたらしく、皿をテーブルに置きながら言う。

「あれぇ? 皆、もしかして私のことを心配してくれてたの?」

「心配はしてませんけどね。だって、紗榎さんを心配する必要性がないですから……。現在、全世界で1位の戦闘力を誇る戦闘員、ですからね」

 燈が呆れ顔をしながら、呟くように言う。

 神居紗榎さんは、今世界で、一番戦闘力の高い人と言われいる。その理由は大きく分けて二つある。

 一つ目は、通常時の戦闘力だ。彼女は昔から筋トレ等をしていたらしく、機動力、腕力共にどちらもホテル内では1、2を争う程のものである。さらには、剣道家だったらしい父親に剣の使い方だけでなく、色々な武器の使い方まで習っていたそうで、どんな特殊な武器でも少し使うだけで、使いこなすことが出来るそうだ。

 そして、二つ目は気力。彼女の通常時の気力は他の人と同レベルだが、ピンチ時にめっぽう強い特性を持っている。その時の気力は、ホテル内1位と言われている利乃の気力を遙かに上回る。これが、彼女の一番の武器であり、最強でいる事のできる唯一の理由でもある。

「いや~、燈ちゃんにそれを言われると照れるねぇ~」

「いや、なんで私に言われるとなんですか?」

「えっ? 可愛いからだよ?」

 ……と、まぁこんな感じに多少女子好き? な性格のところもあるが、強いというのは本当である。

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