昨日の彼女
超ショートショートショートSFです。
何も考えずに書いたので粗が目立ちますがご容赦ください。
地球から遠く離れたところに宇宙船があった。
地球を離れて1年が経つ。
しかし任務は終わり明日には光速移動により地球に帰れる。
光速移動技術が進歩したとはいえ、通信はそのままだ。
距離が10年離れていたら、お互いの通信は20年の齟齬が出る。
送信に10年、受信に10年。
技術の進歩はそんなもんだ。
昨日彼女と久々に通信で話した。
日本のJAXA経由で20年だ。
もうすぐ会えるってね
地球に帰還した我々を待っていたのは退廃した地球だった。
地質学の技術者が調べたところ、土に放射能が含まれているからおそらく核戦争があったらしい。
彼女と話したのは昨日だがそれは20年前の彼女だった。