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百九十二話 学校がなくても課外授業?

申し訳ありません。

百九十一話から百八十九話まで問題が多かったので巻き戻しました。

具体的な変更は以下の通りです。

・下品な部分を削除

・着ぐるみ人間族を登場させない

読者さまにはご迷惑をお掛けしますがもう一度お読み直し頂ければと思います。

 虫がたかった。

 下層でもさつま芋を栽培することにした。

 変態扱いされた。



 その後も──。


「あえて不味い土だけで育てるなんて虐待ですか!?」


 とか。


「こんな狭い壺に閉じ込めるなんて……!」


 とか。


「バラバラにして再生させる!? 非人道的な行いにも程があります!」


 ──とか、散々な事を言われ続けたが、全部聞き流してさつま芋の壺畑を作った。


 作った壺畑は一つだけだが、俺がやるのはここまでだ。


「それじゃあ、後はジュリに頼むよ。簡単だから教えやすいだろ?」


「任せてイッちゃん! 私りっぱなさつま芋農家になる!」


「いや、ジュリは見世物小屋のオーナーだろうが……」



 話を終えるとジュリは何もないところに、見世物小屋の人たちを集めた。


 集られた見世物小屋の人たちは体育ずわりで整列し、ジュリの方へと視線を注ぐ。


「はーい。みんな今日はおイモ作りをするわよー」


「はーい!」


 ここはいったいどこの幼稚園や小学校だ。


 なんて思いもするが、人を50人もまとめられると言うことについては尊敬せざるを得ない。


 俺には絶対に出来ん。


「レニオのお姉ちゃんは凄いな。お姉ちゃんをもう少し認めてあげたらどうだ? きっと、お姉ちゃんも喜ぶぞ?」


「お姉、オーナーは調子に乗りやすいからダメ……。って、君それお姉ちゃんって言いたいだけだよね?」


「バレたか」


 でも尊敬しているのは本当だ。


 俺なら50人を前にした時点で強制リタイアが確定する。


 だから、俺は今レニオと一緒に少し離れたところで、みんなの様子を伺っている、


「もうっ。サラッと流したから聞かなかった事にしてくれたものだと思ってたのに」


「悪い悪い。もう言わないからヘソを曲げないでおくれ」


「別にそれぐらいでヘソを曲げたりしないよ。それより、ウサギの娘はどうしたの?」


 あっ、露骨に話題をそらした。


 でもまあ、これ以上いじるのは止めておこう。


「まあ、ラビならあの集団の最前列にいるぞ?」


 時おりラビがチラチラとこっちを振り向いていたんだが、レニオは気がつかなかったのか。


「えっ? 何で混ざってるの!?」


「いや、楽しそうだし?」


「そんな理由!?」


 そんな理由だ。


 一応、俺の代わりにジュリに対するアシスタント的な意味合いも兼ねて送り込んだがそれはついで。


「ラビは学校なんて知らないし、なんだか課外授業みたいに見えたから参加させてみた」


「学校かあ。ボクも出来れば見世物小屋の娘たちにも行かせてあげたいんだけどね」


「まあそうは言ってもここは空の上、ましてや学校なんてなあ……」


 その時だ。


「そのお話、確かに聞かせて頂きました」


 突如、足元のすぐ脇から声があがる。


「うおっ、何でお姫さまがここにいるんだ? あと、ひざまづくのやめて?」


「全ては神さまに対する忠誠心故。それより、学校をご所望なされているとの事ですが」


「ん? ああ。あったら良いなって話だよ」


 ラビにも読み書きぐらいは出来るようになって欲しいし、俺の様に人が苦手にならないよう、適度に俺たち以外の人とも触れる機会を設けたい。


「でしたら私が学校を設立しましょう。一応はある程度の教養を身につけているつもりです」


「お姫さまがか? 確かに教養はありそうだ。なんたってお姫さまだもんな。しかし、本当に出来るのか?」


「出来ます!」


 おおう。


 努力しますとか、やってみますではなく、出来ますと応えるか。


「なら任せよう。やるだけやってみるといい」


「はい! お任せください!」


「ただ、今はちゃんとみんなでお芋を植えておくれ」


「みこころのままに……」


 うむ。輪を乱してはいけない。


 お姫さまは快諾するとみんなのところへ戻っていった。


「出来るといいな。学校」


「あはは。あの娘が出来るって言ったら絶対に出来るよ。ただ、君の思っているのとは、ちょっと違うかも知れないけどね」


「別に少しぐらい違っていたって構うものか」


 大切なのは雰囲気だ。

 これは楽しみが増えた。


 そうこうしている間に、座学は終わったようで一人一人が壺を持って移動し始めた。


 そこからは早い。


 なんたって50人にも及ぶ人海戦術だ。


 一人三つも壺畑を作れば俺たちのひと月分の成果に並ぶ。


 もっとも急ぎだったので、苗はあるものを使うことになり、しばらくは増産出来ないがそれでも十分だ


「これで取り合えず三ヵ月も経てば食べられるようになる」


「本当に助かるよ。でも、それまでまだ大変そうだね」


「そうだな。今ある食料じゃあ足りない。地上か海上で食べ物をとってくる必要がある」


 城なちに乗せれば何人か連れていけるし、探索メンバーの選出と手配をジュリに頼まないとな。


 そんな事を考えていると。


「主さま! 畑を作ると聞いて飛んできたのじゃ!」


 シノがやって来た。


 でも、残念今日の畑仕事はこれで終わりだ。


 しかし、いったいシノは何の用事があったんだろう。

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