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望郷星80

「貴方は無意識の部位で心が屈折して荒み、友達に対する友情は逆転して憎悪に変わり、恨んでいるように私には見えますが」と彼女は言った。

彼女の好奇心を吹っ切るように僕は再度言い切った。





「僕は友達の彼女に恋心なんか抱いてはいません。それだけです」




彼女が偏執狂じみた笑みを浮かべ敵愾心を顕にして再度突っ込みを入れて来る。





「貴方は無意識の部位で心が屈折して荒み、友達に対する友情は逆転して憎悪に変わり、恨んでいるように私には見えますが」





僕は露骨に心外だという顔付きをして念を押すように言った。





「止めて下さい。僕は友達の恋人にちょっかい出す程心は落ちぶれていませんから」





彼女が再度偏執狂じみた笑みを湛え言った。




「友達の恋人にちょっかい出さなかったからこそ、貴方の心は荒み落ちぶれてしまったのではありませんか?」





僕は怒りを堪えて再度彼女を諭すように念を押した。





「だから僕は友達の彼女に恋心なんか抱いていません。もうこの話しは止めて下さい」





彼女が突っ込みの角度を変えて言った。





「でも見合いの相手が他の女性を好きだと言うのも、私にとっては心外ですからね。分かりました。でもこの話しは止めて置きましょう。喧嘩になってしまいますから。せっかくの酒席が台無しになってしまいますし…」

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