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望郷星7

「しかしあの海浜公園の時のようにこの衰弱が進むと、俺達は意識を失い狂って、同士討ちをするのだろうか?」と僕は尋ねた。

過去への想いを馳せながら僕は言った。





「しかしあの海浜公園の時のようにこの衰弱が進むと、俺達は意識を失い狂って、同士討ちをするのだろうか?」





噛み締めるようにゆっくりと歩を進めながら田村が答える。





「それも十中八九間違いない事実だろう。それがめくるめく絶対死へと拍車をかけるのだろうな。だが防ぎ手もあるのは事実だと思うがな」





「防ぎ手と言うのは何だ?」





田村が自己憐憫するように苦笑いしてから答える。





「それも簡単さ。海に潜れば良いわけだが、海には絶対死を瞬時にもたらす人食い鮫が待ち受けているではないか。いずれにしろ四面楚歌、為す術すら無い状態に変わりは無いが、あの悲鳴に状況打破の突破口が無いかと、俺達はあがいているから情けない限りなのだがな」





僕は嘆息しながら尋ねた。





「しかしあの悲鳴の正体を暴いて状況打破出来る目はあるのか?」





田村が言い切る。





「それは正体を暴いてみないと分からないだろう。俺はそう思う」

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