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望郷星68

「いずれにしろ彼女が何者かを見極める必要性はありだな?」と僕は瞑想する田村に向かって言った。

僕の部屋。




瞑想しつつ田村が言った。




「その未亡人が海浜公園で迷路を突破するキーワードになる可能性があるな」





僕も田村と鋭意気を交換しながら尋ねる。





「それはどういう意味だ?」





瞼を半分閉ざし僕を慈しむように見詰めてから田村が答える。




「瞑想装置たる陽神の分身は多次元宇宙にあまねく分散、同時多発的に存在し、それを統合し統括管理出来るのが瞑想装置の完成体なわけだ。でも俺達瞑想装置もどきは、今いるこの世界しか認識出来ないし、カオスの坩堝に翻弄されているだけであり、その理論からして、ここで見る俺達の前に現れる現実が他の世界に繋がっている事を想定すると、お前の前に現れた未亡人は、海浜公園で迷路に迷う俺達にとって何かしらキーワードになっている可能性がある反面、違う同時多発的な世界ではワームホールになっている可能性もあるわけだ」





僕は答える。





「だがあの未亡人は何のキーワードになっているのか、お前の瞑想では分からないのか?」





胸の部位でチャクラを回しながら田村が答える。





「力不足で届かないが、成美ちゃんの化身たるビー玉かパラソル、或はお前が見た最初の少女の化身かもしれないな…」




僕は言った。





「いずれにしろ彼女が何者かを見極める必要性はありだな?」





田村が答える。





「俺はそう思う」

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