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望郷星67

「あなたには他の人に無い異質な何かを感じますね」と彼女は言った。

彼女が言った。





「それに私は貴方に普通の人に無いオーラと言うか、異質なものを感じますね?」





僕は惚けるように言った。





「どんな感じですか?」





彼女が答える。





「例えば私と貴方が先々結婚したとしても、貴方は心ここに在らずで、私を見てはくれないと感じますね」





僕は微笑み尋ねた。





「それは又随分と占いじみた事を言いますね。占いとかは信じていないのでしょう。それに僕の心ここに非ずの感じは酒飲みだからでしょう。頭の中は酒で一杯ですから」





彼女が言った。





「いや、それは先程も言ったのですが可愛い感じなのですよ。その可愛い感じが心ここに非ずで遠い存在であると変に感じるから、逆にその距離を縮める為にも付き合ってみてもいいかなと思うのですが、どうでしょうか?」





僕は自分の正体を見破られるのではないかと内心危惧しつつ、惚けるように笑い言った。





「それは行かず後家を返上して、異質なエイリアンと言うか人間探索の小旅行に出たいという事ですか?」





彼女が頷き言った。





「そうですね。私は凄く好奇心が強い女ですから。エキセントリックな人に会うとぞくぞくしちゃうのですよ。その発掘装置がお酒ならば尚更ですね」





僕は再度惚けた微笑みを頬に浮かべ言った。




「分かりました。今度酒を飲みながらでも僕の異質バロメーターを計って下さい。よろしくお願いします」

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