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望郷星66

「あなたは男性としては青二才で当然信用出来ませんが、お見合いで直ぐに相手を飲みに誘うあつかましさが可愛いと思いましたね」と行かず後家は続けた。

彼女が続ける。





「彼は美男子でしたが、結婚直後から私は性格の不一致を感じていたし、夜の営みにしても相性の悪さを常に感じていたわけです。それはくじ運が悪かったと思えばそれで終わりなのですが、私はそれをアガティスの葉のくじ運の悪さだと信じていて、それがそのまま裏返って男性不信の行かず後家の顛末になっているのです」




僕は苦笑いし言った。





「坊主憎けりゃ袈裟まで憎しの例え通りですか」





彼女が頷きが答えた。




「だから私は錦鯉のような表面を飾り立てた男性が一番信用出来ないわけです」





すかさず僕は自分を指差し尋ねた。




「僕なんかどうですか。信用置けますか?」





彼女が口を押さえてくすくすと笑いながら言った。





「あなたは男性としては青二才で当然信用出来ませんが、お見合いで直ぐに相手を飲みに誘うあつかましさが可愛いと思いましたね」

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