表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/310

望郷星57

「寄生虫は様々な病気の素じゃない。馬鹿息子め一本取られたわね?」と母さんは言った。

母さんが言った。





「あんたは付き合いが多過ぎるのよ。それで奢ってばかりいるから金欠病になるのよ。お人よしと言うのも、母さん立派な病気だと思っているのよ。この意味わかる。馬鹿息子?」




僕は微笑ましさに思わず苦笑いし続けながら答える。




「奢って金欠病になるのは困った人達に愛の手を差し延べる、言わば立派な慈善行為だし、それの何処が病気なんだよ、母さん?」





母さんがしっぺ返しをするように苦笑いし、言った。





「奢ればあんたの友達にとっては仏様かもしれないけれでも、私にとってはお小遣を無心する寄生虫じゃないの」




僕は腹を抱え大袈裟に笑い言った。





「寄生虫は病気じゃないし、母さん天然かますなよ?」





母さんがしてやったりという顔付きをしてから言った。





「寄生虫は様々な病気の素じゃない。馬鹿息子め一本取られたわね?」





僕は頭を抱え破顔してから言った。





「畜生、一本取られたな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ