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望郷星56

「高利貸大歓迎だよ、母さん、だから金貸してよ、母さん、お願いだからさ」と僕は母さんに甘えて言った。

母さんが逆に僕の身体を気遣う。





「あんたもいつまでも若くないのだから、肝臓をいたわって休肝日を作りなさいよ」





僕は答える。




「週一は抜いているよ。それは母さんも知っているじゃないか」




母さんが僕を露骨に睨みつけ言った。





「何を言っているのよ。休肝日は週に二回が原則じゃないの。週一抜いたって余り意味ないじゃない。わかっているの、あんたは」





僕は苦笑いしてから言った。





「母さんは相変わらず口うるさいな」





「親に叱られている内が華なのよ。そんな事も分からないの、あんたは?」





僕は再度苦笑いしてから言った。





「分かっているよ。俺はそんな風に口うるさい母さんが好きなのさ。だから金貸してよ、母さん」





母さんが豪快に笑い言った。





「口うるさいばばあは金貸せば高利貸だよ。あんたそれでもいいの?」




僕は微笑ましく笑い言った。





「高利貸大歓迎だよ、母さん、だから金貸してよ、母さん、お願いだからさ」

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