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望郷星43

「俺はアガティスの石ころなんかでは断じて死なない。俺は成美ちゃんを絶対に守って見せる!」と僕は無人島で田村と臨戦態勢に突入した。

ビー玉がサイケデリックな色の重層世界を逆回転しながら凝縮変化し、僕は無人島で金属音の悲鳴としての己になって、田村と臨戦態勢に入り対峙している。





田村が怒鳴る。





「ビー玉の悲鳴の貴様など、アガティスの石ころとして未来永劫外宇宙の彼方に蹴飛ばしてやる!」





僕は悲鳴を上げるビー玉から脱皮してめくるめく人間に変貌し、大上段に身構え喚いた。





「うるさい、返り討ちにしてやる!」





僕は回し蹴りの連打を連鎖的に繰り出すが、瞑想装置もどきになった田村はそれを悉くかい潜り、矢継ぎ早にパンチを僕の顔面にヒットさせた。





僕は吹き飛び、戦意を鼓舞するように金属音の耳をつんざく悲鳴を上げ、口元に滲んだ血を手の甲で拭い、再度身構えた。





「俺はアガティスの石ころなんかでは断じて死なない。俺は成美ちゃんを絶対に守って見せる!」





田村が倒れて来た巨木をいともたやすく手で払いのけ、吹き飛ばし、残忍に微笑み言い放った。





「うるさい、ぶっ殺してやる!」

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