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望郷星288

「薬などいくら飲んでも無駄だ。お前の不安は拭い去れるものではないからな。お前達家族にはこの不安の重責をどんどん増大させて、狂い全員破滅させてやるから、肝に銘じておけ」と村瀬が僕の脳裡の中で喋り始めた。

心療内科に行って診察、薬を処方して貰った帰り道、唐突に村瀬が僕の脳裡で喋り始めた。





「薬などいくら飲んでも無駄だ。お前の不安は拭い去れるものではないからな。お前達家族にはこの不安の重責をどんどん増大させて、狂い全員破滅させてやるから、肝に銘じておけ」




僕は村瀬に向かって脳裡の中であらん限りの声で叫んだ。





「再度言うが、こんな卑劣な真似をせず、俺達家族を即皆殺しにしたらどうだ、村瀬!」




村瀬が答える。





「お前達など皆殺しにするのは、赤子の首を捻るよりも容易いが、それでは余りにも芸が無いではないか。それに俺は最初から言っているではないか。お前をじわじわと追い込んで発狂させ自滅させるとな。それを俺は高見の見物と行きたいいわけだ。何度も言わせるな、愚か者め」





「何故お前は俺にそんなに憎しみを向けるのだ。逆に言えば俺はお前に憎しみなど向けた覚えは無いぞ。答えろ、村瀬!」





村瀬がせせら笑い答えた。





「これも再三言っている事だが、俺はお前の善人ぶった偽善性と、その嘘ばかりの欺瞞性が鼻持ちならなくて仕方ないのだ。欺瞞と虚偽しかない愚かな偽善者には卑劣なる手段を使ってじわじわと追い込み、前非を悔いさせて自殺させるのがお似合いではないか。馬鹿め」




僕は再び声を限りに喚いた。





「ふざけるな、俺は偽善者などではない!」





村瀬が答えずせせら笑いながら立ち去って行った。

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