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望郷星275

不条理な夢見を、その不条理の組み立ての本に、矛盾した不整合を順次積み重ね変えて行く呪術的やり方。

仙道瞑想は気を練り上げ虚空でイメージし、その想念を以って虚空を変異させ、現実世界をも変化させて行く。

夢は虚空に繋がっており同一世界なのだ。

その気を導引し、虚空を変異させ現実世界をも変貌させるやり方は仙道瞑想と全く同じ手順やり方となる。

後はこの隠密行動が皆殺しに夢中になっている村瀬に知られない事を祈るばかりだ。

逆説的に言えば、僕を脆弱な人間存在におとしめた事は村瀬のミスとなる。

そのミスが油断を呼んでいるからだ。

不条理な夢見を、その不条理の組み立ての本に、矛盾した不整合を順次積み重ね変えて行く呪術的なやり方。

当然その変異行動は常識では計り知れず、夢自体の導引瞑想の具現化となる。

僕はその夢見を少しずつ、村瀬に気取られないように細心の注意を払いながら進めて行った。