望郷星270
「そうか。でも家にはこれから赤ちゃんも生まれるて来るし、そんな意味合いからしても相手がどんなに強い神だろうと、絶対に負ける訳には行かないしな。こうなったら総力戦じゃ。あんたが瞑想装置とやらに鋭意成れるように私も尽力するわ。馬鹿息子」と母さんは言った。
驚愕しうろたえるままに母さんが言った。
「それじゃ、私達家族は全知全能の神の如く存在に睨まれ破滅させられようとしているのかい、馬鹿息子?」
僕は憔悴し切った顔付きを顕にして苛立ちを隠さずに答えた。
「そうだ、母さん。でも相手は神ではなく、邪神と言うかずば抜けたパワーの破壊神と言っていいと思うのだ。自分が人間だった時に家族愛に見放され、世の中に虐げられ虐待された憎悪と、尽きせぬ怨嗟、怒り、怨みを俺と母さん、そして女房に一点集中向けているのさ」
母さんが妻を一瞥した後嘆息交じりに言った。
「警察に保護を求めても駄目なのか、馬鹿息子?」
僕は即答した。
「こんな荒唐無稽な話し、警察は信じてくれないだろう。一歩譲って警察が動いてくれたって、無数の恒星を瞬時に消滅させる形而上的な破壊神には逆立ちしても勝てやしないし、軍隊だって無理な話しだと思うんだ。母さん…」
母さんが遠くを見詰める眼差しをした後言った。
「そうか。でも家にはこれから赤ちゃんも生まれるて来るし、そんな意味合いからしても相手がどんなに強い神だろうと、絶対に負ける訳には行かないしな。こうなったら総力戦じゃ。あんたが瞑想装置とやらに鋭意成れるように私も尽力するわ。馬鹿息子」
僕は頭を下げ言った。
「母さん済まない。そして有り難う」




