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望郷星262

「お嫁さんに異存がなければ私にも異存は無いよ。あんたの好きにすればいいさ」と母さんは僕の申し入れを承諾した。

妻が到着し、僕は妻を交えて母さんを説き伏せに掛かった。





「母さん、家のは身重だし、夫婦の閨も当然無いから、今日から三人で暫く寝食を共にしたいのだけれども、いいかな?」




母さんが怪訝な顔付きをしてから言った。





「あんたそれじゃ私のプライバシーが全く損なわれてしまうじゃないか?」





僕は母さんを睨み据えながら頑強に粘り言い張るる。





「いや、母さんも病み上がりだし、家のも身重ならば、助け合うのが筋だし、いざ鎌倉の時に全員一致団結対処出来るじゃないか」





母さんが妻を見遣り言った。





「まあ、あんたは頼りないから、それも一理あるけどね。お嫁さんはそれでいいのかい?」




妻が僕を一瞥した後何かを察知する如く頷き答えた。




「ええ、私は構いません。この人の言う通りにします」





母さんが首を傾げつつ一声唸り言った。





「お嫁さんに異存がなければ私にも異存は無いよ。あんたの好きにすればいいさ」

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